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2010 年度 実績報告書

精子形成におけるPKCデルタ分子の機能解析及び男性不妊原因解明の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21590204
研究機関昭和大学

研究代表者

新野 由子  昭和大学, 医学部, 兼任講師 (60398683)

研究分担者 塩田 清二  昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
小倉 潔  財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (70233492)
キーワードプロテインキナーゼC / PKCデルタ / 精巣 / 精子形成 / 生殖細胞 / ノックアウトマウス / MS / リン酸化
研究概要

我々は、生命の連続性に重要な生殖細胞の中でも、精子形成に着目して研究を続けている。我々がクローニングした、精巣特異的に局在するプロテインキナーゼC(PKC)デルタIV, V, VI ,VIIの、精巣における機能を知るために、本年度は以下の研究を行った。
【ノックアウトマウス作成】PKCデルタ遺伝子のエキソン7をコンディショナルにノックアウトするマウス作成を目指し、キメラマウス作出まで到達した(新潟大学脳研究所 細胞神経生物学分野 崎村建司教授との共同研究)。2010年3月現在、このマウスから仔マウスを取る段階に来ている。このキメラマウスはC57BL6で作出されており、マウスの系統を変えずにホモノックアウトを作り、表現型の解析に進むことができるという点で、非常に優れている。
【PKCデルタIVの基質探索】培養細胞内にPKCデルタIVを発現させると細胞がroundingする。このときの基質を知るためにMS解析を行った。その結果、PKCデルタIVは、細胞核の各ラミナを構成する中間径フィラメントである、ラミンB1をリン酸化することがわかった。ラミンB1はリン酸化によって重合・脱重合することが報告されており、細胞周期による核膜の構成状態に深く関与する。
【PKCデルタIVの下流分子の探索】PKCデルタIV分子の下流にある転写因子を知るために、転写因子AP-1, CRE, GRE, HSE, NF-kB, SRE, E2F, Myc, p53, Rbの結合配列をLuciferaseにつないだベクターを使ってPKCデルタI, IV, VI分子の効果を調べた。p53, c-MycがPKCdIVで減少傾向を示した。しかし、はっきりした大きな差は出なかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精巣特異的に発現するPKCδIV分子の基質解析2010

    • 著者名/発表者名
      新野由子、小倉潔、相内敏弘、中町智哉、塩田清二
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2010-12-09

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公開日: 2012-07-19  

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