マウス小腸絨毛各部のIELの同定:部位の違いによる形態的性状と機能の差異

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21590207
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 伊藤 恒敏 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90004746)
• 研究分担者: 尾形 雅君 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50311907) ; 笠原 森 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (70372290) ; 松谷 隆治 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70372290)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: IEL / 小腸 / マウス / DNA断片化 / 免疫組織化学 / 電子顕微鏡 / Flow Cytometry

研究概要

IELの形態学的解析の結果、(顆粒の有無など)存在する部位の違いで異なるIELの亜群が存在する事が示唆された。またその活性化に伴う絨毛上皮細胞のDNA断片化誘発機構にはGrBが関与するが、既報のPfn/GrB系とは異なる「新たなDNA断片化誘導機構」の可能性も示唆された。さらに生体防御の最前線に存在するIELは、「易被刺激性」で、刺激を受けると周囲の絨毛上皮細胞に影響を与え、絨毛上皮内で細胞死を起こし消滅するという「使い捨て的」な存在であることも明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Shortening of complementarity determining region 3 of the T cell receptor α chain during thymocyte development. (2011)
  • 著者名/発表者名: Matsutani T, Ogata M, Fujii Y, Kitaura K, Nishimoto N,Suzuki R, Itoh T.
  • 雑誌名: Molecular Immunology. 巻: 48(4) ページ: 623-629
  • 査読あり
• [雑誌論文] マウス小腸絨毛におけるiIELの分布および形態学的性状 (2011)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君、大田祐太、松谷隆治、伊藤恒敏
  • 雑誌名: リンパ学 巻: 34(1) ページ: 49-52
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comprehensive analysis and characterization of the TCR alpha chain sequences in the common marmoset. (2010)
  • 著者名/発表者名: Fujii Y, Matsutani T, Kitaura K, Suzuki S, Itoh T, Takasaki T, Suzuki R, Kurane I.
  • 雑誌名: Immunogenetics. 巻: (6) ページ: 383-395
• [雑誌論文] iIELによる小腸絨毛上皮細胞のDNA断片化後のDNA修復 (2009)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君、大田祐太、松谷隆治、伊藤恒敏
  • 雑誌名: リンパ学 巻: 32 ページ: 71-74
  • 査読あり
• [雑誌論文] The interaction of monocytes with rheumatoid synovial cells is a key step in LIGHT-mediated inflammatory bone destruction. (2009)
  • 著者名/発表者名: shida S, Yamane S, Nakano S, Yanagimoto T, Hanamoto Y, Maeda-Tanimura M, Toyosaki-Maeda T, Ishizaki J, Matsuo Y, Fukui N, Itoh T, Ochi T, Suzuki R.
  • 雑誌名: Immunology. 巻: 125 ページ: e315-24
• [雑誌論文] T cell receptor repertoire in BALB/c mice varies according to tissue type, sex, age, and hydrocortisone treatment. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kitaura K, Kanayama K, Fujii Y, Shiobara N, Tanaka K, Kurane I, Suzuki S, Itoh T, Suzuki R.
  • 雑誌名: Experimental Animals. 巻: 58 ページ: 159-168
• [雑誌論文] BALB/cマウスにおけるT細胞レセプターレパトア解析 組織・性別・週齢およびヒドロコルチゾン投与による影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 北浦一孝、金山喜一、藤井克樹、塩原教之、田中こなぎ、倉根一郎、鈴木さつき、伊藤恒敏、鈴木隆二
  • 雑誌名: Experimental Animals 巻: 58 ページ: 159-168
• [雑誌論文] 培養細胞株の微細形態学的検索 (2009)
  • 著者名/発表者名: 会津清英、伊藤恒敏
  • 雑誌名: 医学と生物学 巻: 153 ページ: 488-492
• [雑誌論文] DNA repair after DNA fragmentation in mouse small intestinal epithelial cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ogata M, Oomori T, Soga H, Ota Y, Itoh A, Matsutani T, Nanno M, Suzuki R, Itoh T.
  • 雑誌名: Cell and Tissue Research. 巻: 335 ページ: 371-382
  • 査読あり
• [学会発表] 腸上皮細胞間リンパ球(IEL)による新たなDNA断片化誘導機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君, 伊藤恒敏
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会・全国学術総会
  • 発表場所: 甲府
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] マウス腸上皮細胞間リンパ球(IEL)の活性化および細胞死 (2011)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君, 大田祐太, 伊藤恒敏
  • 学会等名: 第35回日本リンパ学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-04
• [学会発表] マウスの小腸絨毛におけるiIELの分布および形態学的性状 (2010)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君, 大田祐太, 松谷隆治, 伊藤恒敏
  • 学会等名: 第34回日本リンパ学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-06-26
• [学会発表] マウス小腸絨毛における腸上皮細胞間リンパ球の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大田祐太, 尾形雅君, 松谷隆治, 伊藤恒敏
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 盛岡
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] コモンマーモセットT細胞受容体α鎖およびβ鎖配列の網羅的解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: Fujii Y, Kitaura K, Matsutani T, Takasaki Too, Ogata M, Suzuki S, Itoh T, Kurane I, Suzuki R
  • 学会等名: 第39回日本免疫学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-12-03
• [学会発表] iIELによる小腸絨毛上皮細胞のDNA断片化後のDNA修復 (2009)
  • 著者名/発表者名: 尾形雅君, 大田祐太, 松谷隆治, 伊藤恒敏
  • 学会等名: 第33回日本リンパ学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-07-28