(1)生殖腺特異的SF-1KOの作製、維持 ・Cre-AMHR2マウスとloxP-SF-1マウスを維持し、両マウスを掛け合わせにより生殖腺特異的SF-1KOの作製を行った。 ・動物実験施設において動物の感染があり、しばらくの間動物の繁殖ができないというトラブルが生じた。このため、本研究計画に遅れが生じ、予定通りに進めることがでなかった。 (2)表現型の確認と試料の作製 ・一般的医学所見-出生率、大きさ、体重、寿命、生殖能、骨密度を調べている。 ・生殖器、下垂体、脳の形態学的異常について、生後の発生段階で形態学的異常が認められた。この結果を組織学的に確認するため、組織試料を発生の各段階について作製した。また、これら組織におけるSF-1の発現について免疫組織化学法により解析を行っている。 (3)生殖系発生異常の解析 ・卵巣分化の解析-卵巣の形態学的変化、ホルモン合成・分化関連遺伝子の発現変化を免疫組織化学法、in situハイブリダイゼーション法により解析を行っている。 ・精巣下降の解析-各発生段階での精巣下降状況を形態学的に調べた。また、精巣下降に関わると考えられているInsl-3、アンドロゲンの発現を免疫組織化学法、in situハイブリダイゼーション法により調べるための試料作成を行っている。 (4)性分化の解析 ・脳の性差について、試料を作製し、形態学的に解析を行っている。 (5)細胞増殖・アポトーシスの解析 ・細胞増殖サイクル、アポトーシスのマーカー遺伝子の発現を免疫組織化学法により調べる予定である。 (6)平成20年度結果のまとめと総括 ・本年度の成果をまとめ、学会にて発表を行った。
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