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2010 年度 実績報告書

過分極で活性化される陽イオンチャネルの電位センサーとcAMP感受性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590232
研究機関京都大学

研究代表者

石井 孝広  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (40303812)

キーワードHCN / チャネル / 過分極 / Ih / 電位センサー / 変異体 / ペースメーカー
研究概要

過分極で活性化される陽イオンチャネル(HCNチャネル)は、心臓におけるペースメーカー細胞で1980年に初めてその電流が記録されて以来、中枢神経系をはじめ生体内の様々な場所に発現し、ペースメーカーチャネルとしての役割や細胞の興奮性の調節など生理学的に重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた。HCNチャネルは、電位依存性カリウムチャネル(Kvチャネル)と共通の6回膜貫通領域をもつが、特徴的な性質がある。過分極によりゆっくりと活性化する。cAMPによって電位依存性が調節を受ける。これらの特徴を引き起こす分子レベルでの構造的基盤を明らかにするために研究を行った。
今年度は、チャネルが開くのための電位センサーの役割を明らかにするために、4つのサブユニットをタンデムにつなぎ合わせたチャネルを作製した。そして、動くことができる電位センサーの数を4つから減少させたチャネルを作製し、その電流応答を測定することに成功した。動くことができる電位センサーの数を野生型の4つから、3つ、2つ、1つと減少させても電流応答は観察することができ、また、その電流応答の活性化速度は動くことができる電位センサーの数が減少するにつれ速くなることが観察された。今後はこれらのチャネルの活性化速度を詳細に解析し、活性化のモデルを構築し、電位センサーとチャネルゲートのカップリング機構を解明する。また、cAMPのチャネルに対する効果を測定しカップリング機構に対する修飾機構を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] マウス嗅神経の自発発火におけるHCNチャネルの役割2010

    • 著者名/発表者名
      中島則行、石井孝広、大森治紀
    • 学会等名
      第87回日本生理学会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      20100500
  • [備考]

    • URL

      http://www.nbiol.kyoto-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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