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2011 年度 実績報告書

リゾホスファチジン酸により生じるシェアストレス依存的血管攣縮に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590240
研究機関昭和大学

研究代表者

大幡 久之  昭和大学, 薬学部, 准教授 (00119166)

キーワード血管 / 腸間膜動脈 / 内皮細胞 / リゾリン脂質 / 収縮弛緩反応 / シェアストレス / アセチルコリン
研究概要

申請者はリゾホスファチジン酸(LPA)が血管内皮細胞におけるシェアストレス応答の感受性を著明に増大する内因性物質であることを報告してきた。本研究では平成22年度までにLPAが生理的な濃度範囲において管腔構造を保ったラット腸間膜動脈においてシェアストレスに依存してフェニレフリンの収縮反応の増強とアセチルコリン(ACh)による弛緩反応の著明な抑制引き起こし、そのメカニズムとしてアラキドン酸代謝物の産生増加が関与することを明らかにした。23年度ではさらに詳細なメカニズム検討を行った。実験系は22年度に引き続き、摘出腸間膜動脈標本の両端にガラスキャピラリーに接続して定流量還流することにより流れ刺激を負荷する微小灌流系を用い、生じた収縮弛緩反応を蛍光顕微鏡でデジタル画像として記録した。検討の結果、LPAの作用がトロンボキサンA_2受容体拮抗薬SQ29548(1μM)前処置により抑制されたこと、トロンボキサンA_2アナログのU46619が用量依存的(0.01-1.0μM)にAChの弛緩反応を抑制したことから、シェアストレス依存的なLPAによるACh誘発弛緩反応に対する抑制作用にトロンボキサンA_2を介する情報伝達系が関与することが明らかとなった。この作用はLPAの正常血漿濃度域に相当する30-300 nMで生じることから、高いシェアストレスが負荷される血管部位では容易に起こりうると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Shear Stress-dependent Effects of Lysophosphatidic Acid on Agonist-induced Vasomotor Responses in Rat Mesenteric Artery2011

    • 著者名/発表者名
      K. Shibata, T. Miyazaki, H. Ohata and K. Honda
    • 雑誌名

      J Cardiovascul Pharmacol

      巻: 57 ページ: 604-610

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lysophosphatidic acid induces shear stress-dependent Ca2+ influx inmouse aortic endothelial cells in situ2011

    • 著者名/発表者名
      H.Ohata, H.Yamada, K.Momose
    • 雑誌名

      Experimental Physiol

      巻: 96 ページ: 468-475

    • DOI

      10.1113

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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