研究課題
基盤研究(C)
心臓の収縮や心肥大・心不全の発症を調節するものとして、細胞内カルシウム(Ca^<2+>)の増減が重要なカギとなっている。幼少期の心臓は、「筋小胞体」と呼ばれる細胞内Ca^<2+>貯蔵装置が成体と較べはるかに未発達であることから、どのようにCa^<2+>による収縮調節を行っているのか不明であった。今回、幼少期の心臓に高発現するが、心臓における役割が不明であったCa^<2+>結合タンパク質NCS-1(Neuronal Ca^<2+> sensor-1)に注目し、その遺伝子欠損(KO)マウスを解析した結果、NCS-1がその未熟さを補う因子であることがわかった。すなわち、NCS-1は細胞内Ca^<2+>シグナルを増加させることにより、幼少期の心筋収縮を増加させることがわかった。さらにNCS-1は心肥大の際にもその発現量が上昇し、ホルモン刺激による心肥大を仲介するという、2つの重要機能を見出した。
すべて 2012 2011 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (14件) 図書 (1件) 備考 (3件)
Mol Cell Biol
DOI:10.1128/MCB.00145-12
J Biol Chem
DOI:10.1074/jbc.M111.328708
Circulation Research. Circulation Resear
巻: 109 ページ: 512-523
DOI:10.1161/CIRCRESAHA.111.248864
J. Biol. Chem
巻: 285 ページ: 26652-61
DOI:10.1074/jbc.M110.130120