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2010 年度 実績報告書

エストロジェン受容体とG蛋白共役型受容体の相互作用に関する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590254
研究機関山梨大学

研究代表者

有田 順  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80128587)

キーワードエストロジェン / エストロジェン受容体 / ドーパミン受容体 / ERE / プロラクチン産生細胞 / ブロモクリプチン
研究概要

本年度は、第一にドーパミン作動薬であるbromocritpine(BC)によるエストロジェン受容体(ER)の転写活性化の抑制を確認する実験を行った。BCによるestrogen-response element(ERE)依存性のER転写活性化能の抑制がER蛋白発現抑制によるものではないことを、Percoll法によってプロラクチン産生細胞の割合を50%から90%にまで濃縮した初代培養細胞集団を用いてWesternblotting法によって調べた。ER蛋白はエストロジェン24時間後には大きく減少したが、この発現レベルはエストロジェン及びBCの同時投与によってさらに減少することはなかった。次に、ER転写活性のレポーターであるluciferaseの活性だけでなくluciferase mRNAレベルでのBCによる抑制が起きているかをquantitative real time PCR法によって調べたところ、エストロジェン及びBCの同時投与によってmRNAはluciferase活性と並行して変化することが確認された。
第二に、BCがER転写活性化能だけでなく、他のプロモーター活性に対しても影響を及ぼすか否かを検討した。SRE依存性プロモーター活性は血清によって増加したが、BCはこの増加に影響を与えなかった。また、NFKB依存性プロモーター活性はIL-1bによって増加したが、この増加もBCによって変化を受けなかった。
第三に、プロラクチン産生初代培養細胞だけでなく細胞株においてもBCの抑制作用が現れるか否かを、ERおよびドーパミン受容体を持っプロラクチン産生細胞株細胞であるGH4ZR7細胞を用いて調べた。GH4ZR7細胞ではエストロジェンによってER転写活性化能が増加し、この増加はBC同時投与によって初代培養細胞程ではないが抑制された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Fetal exposure to 2, 3, 7, 8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin(TCDD)induces expression of the chemokine genes Cxc14 and Cxc17 in the perinatal mouse brain2011

    • 著者名/発表者名
      Mitsui Tetsuo
    • 雑誌名

      Journal of Applied Toxicology

      巻: 31(in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inhibition of estrogen receptor transcriptional activity by dopamine D2 receDtor activation in pituitary lactotrophs2011

    • 著者名/発表者名
      Ishida Maho
    • 雑誌名

      Joural of Physiological sciences

      巻: 61 ページ: 223

  • [備考]

    • URL

      http://www.med.yamanashi.ac.jp/basic/physio01/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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