• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

RNAiコレクションによるエストロゲン応答性G蛋白結合型受容体の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21590256
研究機関山口大学

研究代表者

水上 洋一  山口大学, 総合科学実験センター, 教授 (80274158)

研究分担者 横溝 岳彦  九州大学, 医学研究院, 教授 (60302840)
岡本 まり子  山口大学, 総合科学実験センター, 助教 (30415111)
キーワードエストロゲン / GPCR / RNAi / 受容体 / 生殖器
研究概要

女性ホルモンであるエストロゲン(E2)は、細胞増殖やインスリン分泌、血管弛緩、転写因子として機能など多彩な生理作用を有している。その受容体は、核内受容体と細胞膜受容体に分類される。最近、E2の細胞膜受容体が同定されたが、生殖器では受容体が機能していないのではないかという論文が報告されている。
そこで、受容体のすべて遺伝子をノックダウンさせることのできるRNAiコレクションを用いて、これまで解析が不可能だった細胞膜に発現している受容体に対して網羅的な同定解析技術を確立することを目的としている。この方法が確立すれば、生殖器に存在するE2細胞膜受容体の同定とその活性化経路を解明し、女性ホルモン応答性疾患のターゲットを解明することを2番目の目的として研究を行った。
RNAi導入後の活性化を指標に受容体の同定を行うため、生理的条件下でE2刺激における活性化の指標を検討した。リガンド刺激における活性測定では、最も感度が高い細胞表面のインピーダンス測定をした。リガンド刺激後、5分以内では、子宮筋腫由来の培養細胞2種類、乳がん由来の培養細胞ではリガンド刺激の効果を検出することができなかった。このため、RNAiライブライリーの作成と並行して、内因性の受容体検出システムを検討している。E2刺激後の転写活性の変化を新たな指標として検出するシステムを構築しつつあり、このシステムを構築でき次第、受容体のスクリーニングを開始する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] In vivo functions of GPR30/GPER-1, a membrane receptor for estrogen-From discovery to functions in vivo-2010

    • 著者名/発表者名
      Mizukami, Y.
    • 雑誌名

      Endocrine J (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neurtrophil elastase inhibitor, ONO-5046, attenuates hippocampal neuronal damage after transient forebrain ischemia in rats2009

    • 著者名/発表者名
      Matayoshi, H., et al
    • 雑誌名

      Brain Res. 1259

      ページ: 98-106

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Repeated preconditioning with hyperbaric oxygen induces neuroprotection against forebrain ischemia via suppression of p38 mitogen activated protein kinase2009

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, S., et al
    • 雑誌名

      Brain Res. 1301

      ページ: 171-179

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 性ステロイドホルモンとGPCR2009

    • 著者名/発表者名
      水上洋一
    • 雑誌名

      実験医学 8

      ページ: 2080-2086

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi