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2010 年度 実績報告書

G蛋白共役型受容体のホモダイマー形成によるリガンド親和性・細胞シグナルの変化

研究課題

研究課題/領域番号 21590273
研究機関福井大学

研究代表者

森島 繁  福井大学, 医学部, 准教授 (50290911)

研究分担者 村松 郁延  福井大学, 医学部, 教授 (10111965)
西宗 敦史  福井大学, 医学部, 助教 (40311310)
キーワード受容体 / ダイマー / カルシウム
研究概要

私たちは、1つのリガンドが2つの受容体分子と相互作用し、従来の受容体とは異なった薬理学的性質を示す現象を発見しました。本研究の目的は、受容体がホモダイマーを形成したときと、そうでないときの薬理学的性質の違いや、ホモダイマーを形成する生理学的・薬理学的意義を、調べることです。特に昨年度は以下の点に重点をおいて研究を進め、成果を得つつあります。
1. 受容体がダィマーを形成したことの検出方法の確率
ホモダイマー形成チェックのためのタグ付き受容体等を発現させた細胞を用い、FI研法を用いて、シグナルを観察している。すでに、ECFP-EYFP系、EGFP-Cherry系のstableな培養細胞系を確立している。受容体全発現量を結合実験で測定し、さらに、蛍光発現量を画像解析で調べることにより、その相関を求めている。また、FRET efficiencyを求め、これらにより、どれだけの受容体が相互作用しているかを定量しつつある。さらに、ダイマーを形成できない変異受容体をnegative controlとして、上記と比較している。
2. いくつかのリガンドに対する親和性を結合法や、細胞内Ca測定により同定し、リガンドの結合のヒル係数が、あるリガンドにおいては0.5となる(通常は1)ことを検出している。また、このヒル係数は、上記の変異体受容体を発現させたものでは、1であることも明らかになりつつある。
3. α受容体以外の受容体についても同様の観察をしている。これらにおいてもダイマー形成について次第に一定の傾向を示すことが分かりつつある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] a_1-Adrenoceptor pharmacome: α_1L-adrenoceptor and α_1A-adrenoceptor in the lower urinary tract.2010

    • 著者名/発表者名
      Nishimune A., Suzuki S., Yoshiki H., Morishima S., Muramatsu I.
    • 雑誌名

      Inter.J.Urol.

      巻: 17 ページ: 31-37

  • [雑誌論文] Visualization and tissue distribution of the α_1L adrenoceptor in prostate by a fluorescence-labeled ligand, Alexa-488-silodosin.2010

    • 著者名/発表者名
      Morishima S., Suzuki F., Nishimune A., Yoshiki H., Akino H., Yokoyama O., Muramatsu I.
    • 雑誌名

      J.Urol.

      巻: 183 ページ: 812-9

    • 査読あり
  • [学会発表] Snapinをアダプターとする受容体作動性Ca^<2+>流入機構2010

    • 著者名/発表者名
      森島繁
    • 学会等名
      第6回TRPチャネル研究会
    • 発表場所
      愛知
    • 年月日
      2010-06-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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