研究課題
基盤研究(C)
神経細胞内グルタチオン量の調節機構を明らかにする目的でGTRAP3-18欠損マウス(GTRAP3-18./.)を作成した。GTRAP3-18./.は細胞形質膜のEAAC1量の増加、神経細胞グルタチオン量の増加、および酸化ストレスに対する神経保護能を有していた。さらにGTRAP3-18./.は空間学習能力および記憶力が野生型よりも優れていた。それゆえ、GTRAP3-18は神経細胞内グルタチオンを増加することにより酸化ストレスに対する神経細胞の抵抗性が増し、学習が促進したと考えられた。本研究の成果により、神経変性疾患の治療薬の標的分子GTRAP3-18がなりうる事を示している。
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