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2009 年度 実績報告書

分化抑制因子(Id)の機能特異性を生み出す分子基盤の検索

研究課題

研究課題/領域番号 21590307
研究機関京都大学

研究代表者

菅井 学  京都大学, 医学研究科, 講師 (90303891)

キーワードB細胞 / Id2 / Id3 / 活性化
研究概要

申請者は、Id2遺伝子欠損マウス,Id3欠損マウスにおいて、B細胞活性化状況が異なることに起因すると思われる免疫反応の異常を、それぞれのマウスにおいて見いだしている。この差異を生み出す分子基盤を明らかにする目的にて、Id2-/-B細胞、Id3-/-B細胞と、コントロールB細胞をin vitroにて分化誘導し、cDNAマイクロアレイを用いて遺伝子発現プロファイルのスクリーニングを行った。その結果、Id2,Id3欠損により発現量に変化の見られる多数の遺伝子群が明らかになった。
B細胞活性化にはB細胞受容体からのシグナルが重要であることから、野生型およびId2遺伝子欠損、Id3遺伝子欠損マウスからnaive B細胞を精製し、in vitroにて分化誘導を行いシグナリング分子の挙動を解析した。系時的なシグナリング分子の解析の結果、一部のシグナリング経路に有為な差を見いだした。これらのdataと、上述の遺伝子発現プロファイルとを合わせて、分化抑制因子の機能発現機構の詳細を明らかにしていく予定である。
最後に、野生型Id2、Id3及び、各種ドメイン欠損型Idをtetracycline依存的に過剰発現できる細胞株をA20細胞株で樹立した。この系を用いてIdの機能解析をさらに進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Requirement of Runx proteins in IgA class switching acting downstream of TGF-beta 1 and tetinoic acid signaling.2010

    • 著者名/発表者名
      渡邊翔、菅井学, 他
    • 雑誌名

      The Journal of Immunology 184

      ページ: 2785-2792

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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