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2011 年度 実績報告書

カドヘリンの細胞内輸送に関与するアダプター分子群の同定

研究課題

研究課題/領域番号 21590313
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小澤 政之  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90136854)

キーワードカドヘリン / カテニン / 細胞内輸送 / アダプター分子
研究概要

E-カドヘリンは細胞間の接着分子で、上皮細胞では粗面小胞体で合成された後、側面膜領域に輸送されて、アドヘレンスジャンクションと呼ばれる接着装置を形成する。β-カテニンと結合しないとE-カドヘリンは細胞表面に輸送されなくなる。カドヘリンはβ-カテニンを介してα-カテニンと複合体を作るのであるが、E-カドヘリンをα-カテニンとのキメラ分子にしてやると、輸送されるようになることが昨年度にわかった。これまで、研究代表者らはAP-1B複合体あるいはAP-4複合体といったクラスリンアダプター分子を中心に、多様な手法(タグを付けたアダプター分子とE-カドヘリンの共発現後の免疫沈降反応、GST融合タンパク質として発現させたE-カドヘリンの細胞質ドメインを用いたプルダウンアッセイ、two-hybrid法を中心にした新規のアダプター分子群の検索等)を用いてE-カドヘリンの細胞質ドメインに結合するアダプター分子の探索を行ってきたが、目的の分子には到達できずにいた。E-カドヘリンをα-カテニンとのキメラ分子にしてやると、細胞表面に輸送されるようになるという予想外の結果は、カドヘリンの細胞表面への輸送に関わるアダプター分子は、カドヘリンの細胞質ドメインに直接結合するのではなく、α-カテニンに結合してカドヘリンの輸送を制御している可能性を強く示唆している。したがって、今後はこの方向の研究を早急に開始したいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Numb controls E-cadherin endocytosis through p120 catenin with aPKC2011

    • 著者名/発表者名
      Sato K, Watanabe T, Wang S, Kakeno M, Matsuzawa K, Matsui T, Yokoi K, Murase K, Sugiyama I, Ozawa M, Kaibuchi K
    • 雑誌名

      Mol.Biol.Cell

      巻: 22 ページ: 3103-3119

    • 査読あり
  • [学会発表] snailによる細胞内代謝調節機構2011

    • 著者名/発表者名
      原口みさ子、小沢政之
    • 学会等名
      第84回日本生化学会大会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2011-09-22
  • [学会発表] DLD1 colon carcinoma cells expressing lymphoid enhancer binding factor-1 show partial epithelial-mesenchyma transition2011

    • 著者名/発表者名
      Wakako Kobayashi, Masayuki Ozawa
    • 学会等名
      第63回日本細胞生物学会大会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2011-06-28
  • [備考]

    • URL

      http://kuris.cc.kagoshima-u.ac.jp

  • [備考]

    • URL

      http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~mdio/list/k/k2/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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