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2010 年度 実績報告書

CaMキナーゼのスイッチオフとリン酸化バランス制御

研究課題

研究課題/領域番号 21590334
研究機関広島大学

研究代表者

石田 敦彦  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (90212886)

研究分担者 山崎 岳  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (30192397)
根平 達夫  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 助教 (60321692)
キーワードプロテインキナーゼ / プロテインホスファターゼ / プロテアソーム / プロセシング / 細胞内局在 / 基質ターゲッティング / 活性制御 / インゲルホスファターゼアッセイ
研究概要

多機能性カルモデュリン依存性プロテインキナーゼの制御に関わる新しいプロテインホスファターゼとして申請者らが発見したCaMキナーゼホスファターゼ-N(CaMKPN)は、細胞内で著明なプロセシングを受ける。このプロセシングの生理的意義を明らかにするため、ヒトCaMKPNに比べて発現が容易で扱いやすいゼブラフィッシュCaMKPN(zCaMKPN)を用い、Neuro2a細胞に発現させて、そのプロセシングのパターンを調べた。Neuro2aにおいてzCaMKPNはユビキチン化を受け、プロセシングが、プロテアソーム阻害剤によって顕著に抑制されたことから、プロセシングにはプロテアソームが関与していることが示唆された。プロテアソーム阻害剤を用いてプロセシングを抑制した時の細胞内局在を調べることにより、zCaMKPNの細胞内局在がプロセシングによって制御されていることが示された。また、そのような局在の変化によって、zCaMKPNの細胞内の基質へのターゲッティングが大きく変化することも判明した。更に、C末部分がプロセシングによって切り取られることにより、zCaMKPNのホスファターゼ活性が著明な活性化を受けることも明らかとなった。以上の結果から、zCaMKPNはプロセシング反応により、細胞内局在、基質へのターゲッティング、酵素活性が制御されていることが示唆された。(論文投稿中)また、以上の研究を進める上で重要な役割を果たしたインゲルホスファターゼアッセイについて、その開発の経緯や応用分野、関連技術などをまとめた総説論文を発表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] In-Gel Protein Phosphatase Assays and Other Useful Methods for the Detection of Protein Phosphatase Activities2011

    • 著者名/発表者名
      A.Ishida, et al.
    • 雑誌名

      Anti-Cancer Agents in Medicinal Chemistry

      巻: 11 ページ: 47-53

    • 査読あり
  • [雑誌論文] CoPK32 is a novel stress-responsive protein kinase in the mushroom Coprinopsis cinerea2011

    • 著者名/発表者名
      K.Kaneko, et al.
    • 雑誌名

      Biochimica et Biophysica Acta

      巻: (印刷中 未定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Oxazolone-induced over-expression of focal adhesion kinase in colonic epithelial cells of colitis mouse model2010

    • 著者名/発表者名
      Yanju Ma, et al.
    • 雑誌名

      FEBS Letters

      巻: 584 ページ: 3949-3954

    • 査読あり
  • [学会発表] Functional Processing of Nuclear Ca2+/Calmodulin-dependent Protein Kinase Phosphatase(CaMKP-N)2011

    • 著者名/発表者名
      Sueyoshi N, et al.
    • 学会等名
      International Symposium on Carcinogenic Spiral & 9th International Conference on Protein Phosphatase
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2011-02-01
  • [学会発表] 蛍光検出円二色性(FDCD)を用いたタンパク質立体構造のピンポイント解析の試み2010

    • 著者名/発表者名
      石原郁, ら
    • 学会等名
      第83回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] 核局在型Ca^<2+>/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼホスファターゼ(CaMKP-N)の機能的な限定分解2010

    • 著者名/発表者名
      小野内貴士, ら
    • 学会等名
      第83回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2010-12-07

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公開日: 2012-07-19  

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