研究概要 |
mtDNAの呼吸鎖複合体Iサブユニットをコードする遺伝子(ND1, ND2, ND3, ND4L, ND6)の変異出現率についてヒト肺癌・大腸癌の原発巣と転移巣で比較検討したところ、過激なアミノ酸変異を伴い、疾患関連性変異として報告されているSNPs或は新規変異の出現率が、転移巣で原発巣より大幅に高くなっていることを見いだした。このようなmtDNAのSNPsや変異は、ある種のヒト癌において転移に寄与している可能性が考えられるが、症例数が少ない(原発巣67例・転移巣47例)ため、今後症例数を増やす必要がある。
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