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2009 年度 実績報告書

霊長類における自然免疫関連遺伝子の分子進化とエンドトキシン感受性の関わり

研究課題

研究課題/領域番号 21590356
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中島 敏晶  東京医科歯科大学, 疾患生命科学研究部, 准教授 (50307956)

研究分担者 木村 彰方  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60161551)
キーワードTLR(Toll-like receptor) / エンドトキシン / 霊長類 / バージャー病
研究概要

様々なエンドトキシンに対するTLR4の感受性の霊長類による違いを明らかにすることにより、霊長類の進化の過程における感染症の関わりへの理解を深めるとともに、感染防御機構の霊長類の種類による違いを明らかにすることを目的とする。様々な霊長類のTLR4の配列比較を基に、以下の4点を期間内に明らかにすることを本研究の目標とする。1)エンドトキシン感受性における霊長類TLR4細胞外ドメインアミノ酸配列の特異性、2)エンドトキシン認識機構における霊長類MD2、CD14、S100A8/A9アミノ酸配列の特異性、3)TLR4細胞外ドメインの立体構造予測とエンドトキシン感受性を決定するアミノ酸の同定、4)グラム陰性菌感染症に由来する歯周病を合併するバージャー病とTLR4遺伝子多型との関連。
本年度は、霊長類7種(ヒト、チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オラウータン、アカゲザル、カニクイザル)のTLR4アミノ酸配列より、TLR4の3D構造予測を行なった。細胞外ドメインのエンドトキシン認識に関わる領域に、正の自然選択の影響下にあるアミノ酸配列の違いが認められたが、3D構造予測では明らかな違いを検出することができなかった。また、バージャー病とTLR4遺伝子多型との関連を検討しているが、疾患感受性に関わる遺伝子多型を同定できなかった。現在、他のTLRファミリー遺伝子およびMYD88、TICAM1、TICAM2などのTLR情報伝達に関わる遺伝子とバージャー病疾患感受性の関連を検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Losartan inhibits LPS-induced inflammatory signaling by PPAR-gamma-dependent mechanism in human THP-1 macrophage2010

    • 著者名/発表者名
      An J, Nakajima T, Kuba K, Kimura A
    • 雑誌名

      Hypertension Res. (In press)

    • 査読あり
  • [図書] Comparative genomics : insight into human health and disease. In The HLA Complex in Biology and Medicine : a resource book2009

    • 著者名/発表者名
      Nakajima T, Kimura A
    • 総ページ数
      24
    • 出版者
      Jaypee Brothers Medical Publishers (P) Ltd.

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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