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2009 年度 実績報告書

コピー数異常を示す自閉症関連遺伝子CNTN4の変異マウスによる機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21590359
研究機関九州大学

研究代表者

岩城 明子  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (30253454)

キーワードゲノム医科学
研究概要

神経系の発生過程では様々な細胞接着分子が発現し、細胞間相互作用に重要な役割を果たしている。コンタクチン4(Cntn4)は免疫グロブリンスーパーファミリーに属する細胞接着分子であり軸索伸長やシナプス形成に関与しているものと考えられている。また、自閉症スペクトラム障害症例でコピー数多型・転座・欠失などのCntn4遺伝子(CNTN4)の構造異常が報告されており,この遺伝子の何らかの発現異常が高次脳機能に影響を及ぼす可能性が考えられた。本研究ではCntn4のノックアウトマウスの表現型と自閉症の病態との関連を調べ、Cntn4の機能解析を行い、自閉症の発症機序を解明する手掛かりを得ることを目的としている。すでにCntn4ノックアウトマウスの作出に成功し、ホモ接合変異体マウスの脳でCntn4欠失を蛋白質レベルで確認した。脳組織標本をHE染色およびKB染色を行ったが、野生型と変異型マウスの脳で大きな構造の違いは見られなかった。ホモ接合変異体は繁殖能力に異常なく、外見上の明らかな差異は見られない。また1年以上の生存を確認した。現在行動解析へ向けてC57BL/6Jへの戻し交配を継続している。さらにCntn4結合蛋白質の同定を目指し、膜分画を調製し免疫沈降法によりCntn4複合体構成成分を回収しマススペクトルで各蛋白質のアノテーションを行った。候補蛋白質についてその局在を免疫組織化学法で調べている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Multiple system degeneration with basophilic inclusions in Japanese ALS patients with FUS mutation2010

    • 著者名/発表者名
      Tateishi, T., et al.
    • 雑誌名

      Acta Neuropathol. 119

      ページ: 355-364

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel PLP mutation in a Japanese patient with mild Pelizaeus-Merzbacher disease2009

    • 著者名/発表者名
      Kibe, T., et al.
    • 雑誌名

      Brain Dev. 31

      ページ: 248-251

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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