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2011 年度 実績報告書

ダブルヒト化マウスによる家族性アミロイドポリニューロパチーの病因・病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 21590361
研究機関熊本大学

研究代表者

李 正花  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特定事業研究員 (80398239)

キーワードレチノール結合タンパク(RBP) / トランスサイレチン(TTR) / ヒト化マウス / レチノール
研究概要

昨年度までに、1.TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたヘテロマウス(Rbp^<hRBP/+>;Ttr^<hVal30/+>及びRbp^<hRBP/+>;Ttr^<hMet30/+>)を得た。そこで、今年度はそれらの交配により、TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたホモマウス(Rbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hV30/hV30>及びRbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hMet30/hMet30>)を作製した。2.TTR遺伝子のみがヒト化されたマウス、RBP遺伝子のみがヒト化されたマウス、TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたマウスを用いて、分子生物学的・生化学的解析を行った。具体的には、
1.TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたホモマウスの作製
TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたヘテロマウス(Rbp^<hRBP/+>;Ttr^<hVal30/+>及びRbp^<hRBP/+>;Ttr^<hMet30/+>)同士を交配し、PCR法により子孫から、両遺伝子ともにヒト化されたホモマウス(Rbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hV30/hV30>及びRbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hMet30/hMet30>)を選別した。
2.分子生物学的・生化学的解析
(1)RBP遺伝子のみがヒト化されたマウスを用いて、分子生物学的・生化学的解析
マウスRbpとヒトRbp両方の遺伝子を持つヘテロマウス(Rbp^<+/hRbp>)と、ヒトRBPのみを持つホモマウス(Rbp^<hRbp/hRbp>)を比較すると、(1)Northern blot法の解析により、肝臓でのヒトRBPのmRNAの発現量は、予想通りホモ(Rbp^<hRbp/hRbp>)はヘテロ(Rbp^<+/hRbp>)の2倍である。(2)Western blot法の解析により、血清でのヒトRBPのタンパクの発現量は、予想通りホモ(Rbp^hRbp/hRbp>)はヘテロ(Rbp^<+/hRbp>)の2倍である。(3)HPLC法の解析により、血中のレチノールの量は、予想通りホモ(Rbp^<hRbp/hRbp>)はヘテロ(Rbp^<+/hRbp>)の2倍である。
(2)TTR遺伝子のみがヒト化されたマウス、TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたマウスを用いて、分子生物学的・生化学的解析
Ttr遺伝子のみがヒト化されたホモマウス(Ttr^<hVal30/hVal30>)、TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたホモマウス(Rbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hV30/hV30>及びRbp^<hRBP/hRBP>;Ttr^<hMet30/hMet30>)を比較すると、予想外に血清でのヒトTTRタンパクの発現量は変わらなかった。その理由は、不明である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Enhanced expression of human cDNA by phosphoglycerate kinase promoter-puromycin cassette in the mouse transthyretin locus2011

    • 著者名/発表者名
      Zhenghua Li, et al
    • 雑誌名

      Transgenic Research

      巻: 20 ページ: 191-200

    • DOI

      10.1007/s11248-010-9389-2

    • 査読あり
  • [学会発表] 可変型相同組換え法によるTtrおよびRbp遺伝子座のダブルヒト化マウスの作製2011

    • 著者名/発表者名
      李正花, 等
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜,日本
    • 年月日
      2011-12-13
  • [学会発表] Production of Optimum Humanized Mouse Model for Familial Amyloidotic Polyneuropathy2011

    • 著者名/発表者名
      Zhenghua Li, et al
    • 学会等名
      Mouse genetics 2011
    • 発表場所
      ワシントンD.C.,米国
    • 年月日
      2011-06-23
  • [備考]

    • URL

      http://irda.kuma-u.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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