未分化型胃癌の進展にエピジェネティックな発現調節がどのようにかかわっているか

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21590369
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 滋賀医科大学
• 研究代表者: 杉原 洋行 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30171169)
• 連携研究者: 向所 賢一 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (50343223)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 未分化型胃癌 / epigenetics / がん進展 / アレイCGH / クラスター解析 / 上皮間葉転換 / インテグリン / 腸形質

研究概要

腫瘍の進展とともにエピジェネティックな調節が外れることによって、ゲノムコピー数を反映した遺伝子発現パタンになることを示唆するデータが得られた。これが正しければ、特定の遺伝子のコピー数変化のパタンから腫瘍の進展リスクを診断できるようになる。そのような遺伝子の候補として、胃癌ではMYCとTP53に加えて、分化型では腸型や上皮間葉転換に関連する遺伝子等、未分化型ではインテグリン遺伝子があることを示した。

研究成果

• [雑誌論文] コピー数変化を使った早期胃癌の進展リスク評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉原洋行
  • 雑誌名: 生体の科学 巻: 62巻 ページ: 541-545
• [雑誌論文] Lineage analysis of early and advanced tubular adenocarcinomas of the stomach : continuous or discontinuous? (2010)
  • 著者名/発表者名: Nakayama T, Ling ZQ, Mukaisho K, Hattori T, Sugihara H.
  • 雑誌名: BMC Cancer 巻: 10 ページ: 311
  • 査読あり
• [雑誌論文] Microsatellite instability with promoter methylation and silencing of hMLH1 can regionally occur during progression of gastric carcinoma (2010)
  • 著者名/発表者名: Ling Z-Q, Tanaka A, Li P, Nakayama T, Fujiyama Y, Hattori T, Sugihara H.
  • 雑誌名: Cancer Letters 巻: 297 ページ: 244-251
  • 査読あり
• [雑誌論文] がんの進展とDNA ploidyの変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 杉原洋行
  • 雑誌名: Cytometry Research 巻: 20巻 ページ: 49-56
  • 査読あり
• [雑誌論文] Application of a novel method of double APAAP staining with subsequent quantitative image analysis to the examination of integrin expression in undifferentiated-type gastric carcinomas (2009)
  • 著者名/発表者名: Yanchenko N, Sugihara H, Hattori T.
  • 雑誌名: Journal of Histochemisry and Cytochemistry 巻: 57 ページ: 1183-1193
  • 査読あり
• [学会発表] Relationship of gene copy number and gene expression in gastric carcinoma (2012)
  • 著者名/発表者名: Sugihara H.
  • 学会等名: 第84回日本胃癌学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2012-02-09
• [学会発表] 遺伝子コピー数変化からみた早期胃癌の進展リスク評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉原洋行、仲山貴永、向所賢一
  • 学会等名: 第22回日本消化器癌発生学会総会
  • 発表場所: 佐賀
  • 年月日: 2011-11-25
• [学会発表] 早期胃分化型腺癌の進展に関連する遺伝子コピー数変化の特徴 (2011)
  • 著者名/発表者名: 杉原洋行、仲山貴永、向所賢一
  • 学会等名: 第21回日本サイトメトリー学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-06-25
• [学会発表] Genetic lineage analysis for prognostic evaluation of early gastric cancers (2011)
  • 著者名/発表者名: Sugihara H.
  • 学会等名: The 8th Pathology Conference(招待講演)
  • 発表場所: Hochiminh(ベトナム)
  • 年月日: 2011-05-09
• [学会発表] 胃分化型胃癌の系譜解析:アレイCGHを用いた早期癌と進行癌の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 仲山貴永、向所賢一、服部隆則、杉原洋行
  • 学会等名: 第100回日本病理学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-04-28
• [学会発表] 胃分化型腺癌の系譜解析:アレイCGHを用いた早期癌と進行癌の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 仲山貴永、向所賢一、服部隆則、杉原洋行
  • 学会等名: 第83回日本胃癌学会総会
  • 発表場所: 三沢
  • 年月日: 2011-03-05
• [学会発表] アレイCGHを用いた胃分化型腺癌の系譜解析:進行癌と早期癌の比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仲山貴永、向所賢一、服部隆則、杉原洋行
  • 学会等名: 第21回日本消化器癌発生学会総会
  • 発表場所: 軽井沢
  • 年月日: 2010-11-18
• [学会発表] Array CGHによる早期および進行期分化型腺癌の系譜解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仲山貴永、凌志強、向所賢一、服部隆則、杉原洋行
  • 学会等名: 第69回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-09-23
• [学会発表] 粘膜内および進行期分化型胃癌の染色体解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仲山貴永、杉原洋行、凌志強、向所賢一、服部隆則
  • 学会等名: 第99回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-04-27
• [学会発表] Correlation of EMT with mucin and integrin phenotype alterations in undifferentiated gastric carcinomas (2009)
  • 著者名/発表者名: Yanchenko N, Sugihara H, Hattori T.
  • 学会等名: 第68回日本癌学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-10-02
• [図書] Integrin and cadherin expression and undifferentiated-yype gastric carcinoma diversity (2011)
  • 著者名/発表者名: Yanchenko N, Sugihara H.
  • 総ページ数: 105-122
  • 出版者: InTech
• [図書] 層構造〔第6章胃〕病理形態学キーワード(病理と臨床28巻臨時増刊号) (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場正道、杉原洋行
  • 総ページ数: 116-117
  • 出版者: 文光堂
• [図書] 腫瘍鑑別診断アトラス胃癌 (2009)
  • 著者名/発表者名: 杉原洋行
  • 総ページ数: 75-84
  • 出版者: 文光堂
• [備考]
  • URL: http://www.shiga-med.ac.jp/~hqpatho1/research/research.html