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2010 年度 実績報告書

肺癌とHAI-1及びLRP11の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590375
研究機関宮崎大学

研究代表者

田中 弘之  宮崎大学, 医学部, 助教 (90433060)

研究分担者 片岡 寛章  宮崎大学, 医学部, 教授 (10214321)
キーワード肺癌 / HGF:Hepatocyte growth factor / HAI-1:HGF activator inhibitor type-1 / LRP11:Low density lipoprotein receptor-related protein 11
研究概要

肺癌の発生率は年々増加傾向にある。肺癌の早期発見は予後の改善に関する重要な因子が考えられ、肺癌の浸潤・転移機構に対する様々な因子の解析や新規腫瘍マーカーの開発が進められてきたが、その生物学的機序については未だ不明な点が多い。このため、肺癌における浸潤・転移機構と肝細胞増殖因子Hepatocyte Growth Factor (HGF)系およびその制御の要であるHGF activator inhibitor type-1(HAI-1)およびHAI-1類似蛋白であるLow density lipoprotein receptor-related protein 11 (LRP11)がどのように関わっているかを明らかにすることは、肺癌の分子学的病態の一側面を解明することにつながり、また新規分子標的治療薬の標的にもなりうる可能性がある。
ノーザンブロットでの予備実験では、ヒト正常臓器において脳・前立腺および精巣にLRP11の遺伝子発現がみられ、肺ではその遺伝子発現が軽度認められた。LRP11に関する文献的報告は全くなく未知の新規蛋白質であることから、抗LRP11抗体は市販されていない。このため、ヒト抗原LRP11をアジュバントとともに免疫したマウスから脾臓を摘出し、ミエローマ細胞と融合し、抗ヒトLRP11モノクローナル抗体を作製した。作製した抗体の精度を確認するため、CHO細胞にヒトLRP11を過剰発現させたCHO-hLRP11細胞を作成し、RT-PCR法でLRP11の遺伝子発現を確認した。その後RT-P-CRでLRP11の遺伝子発現を確認したCHO-hLRP11細胞株から蛋白抽出を行い、western blotでLRP11の蛋白発現を現在確認している。またヒト肺癌組織を用いた免疫染色では、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌において、癌細胞膜および細胞質に陽性像が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Dickkopf-1 is overexpressed in human pancreatic ductal adenoc arcinoma cells and is involved in invasive growth.2010

    • 著者名/発表者名
      Takahashi N, Fukushima T, Yorita K, Tanaka H, Chijiiwa K, Kataoka H.
    • 雑誌名

      International Journal of Cancer.

      巻: 126(7) ページ: 1611-1620

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/patho2/index.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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