研究課題
基盤研究(C)
本研究計画は、骨髄単核細胞から破骨細胞への分化のメカニズムを解明する目的で、破骨細胞分化因子の受容体RANKの発現制御について解析を行った。破骨細胞分化には、RANKL-RANK結合が必須であるが、adaptor分子TRAFのリン酸化を経て転写因子PU. 1, MITF, NFATc1, AP-1はカテプシンKやTRACPなどの破骨細胞形質遺伝子の発現を誘導する。本研究計画ではPU. 1, MITFに加えて、NFATc1やc-Fosが受容体RANK自体の発現に必要であることを明らかにした。さらに、RANKLはNFATc1を介して受容体RANKを正に制御するのみならず、前破骨細胞RAWへのRANKL投与により、RANKのsplicing variant(vRANK)が生じることを示した。vRANKは破骨細胞の分化や生存(抗アポトーシスシグナル)に対して拮抗的な作用を有することから、破骨細胞を抑制する治療戦略に繋がる可能性が示唆された。
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