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2009 年度 実績報告書

GPIアンカー型膜蛋白CD109の個体発生における役割と生体内での生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590435
研究機関名古屋大学

研究代表者

村雲 芳樹  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40324438)

キーワードCD109 / ノックアウトマウス / 免疫組織化学染色 / 脱毛 / 精子形成
研究概要

本年度はCD109遺伝子ノックアウトマウスの樹立と表現型の解析を行った。ヘテロノックアウトマウス同士の交配によりホモノックアウトマウスが得られたことより、CD109ノックアウトマウスは生存可能であることが判明した。ホモノックアウトマウスの表現系として、生後3週頃に脱毛が認められたが、その他は、肉眼的に確認できる表現型に乏しかった。脱毛の表現型を説明するために、免疫組織化学染色を用いて皮膚組織におけるCD109の発現を解析したところ、表皮有棘細胞層に発現が認められ、毛包部にも発現している可能性が示唆された。現在in situ hybridizationによりRNAレベルでの発現の確認を行っている。また脱毛が起きる時間的経過を組織学的に解析するために、ホモノックアウトマウスの皮膚の切片を経時的に作成し、観察する予定である。さらに、CD109は精巣において高発現していることがノーザンブロットにより確認されているので、ホモノックアウトマウスの生殖能や精巣の組織学的な検討を行った。雌雄のCD109ホモノックアウトマウスを交配させたときに子供が生まれてきたため、CD109をノックアウトしても生殖能力は保たれることが明らかとなった。精巣を組織学的に解析したところ、精子は形成されているが、精子の成熟段階でホモノックアウトマウスの方がWild typeマウスより細胞数が減少していることが判明した。現在、免疫組織科学的検討により、精子形成過程を詳細に検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The molecular chaperone Hsp90 regulates accumulation of DNA polymerase eta at replication stalling sites in UV-irradiated cells.2010

    • 著者名/発表者名
      Sekimoto T
    • 雑誌名

      Mol Cell 37

      ページ: 79-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Processing of CD109 by furin and its role in the regulation of TGF-beta signaling.2010

    • 著者名/発表者名
      Hagiwara S
    • 雑誌名

      Oncogene (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Roles of disrupted-in-schizophrenia 1-interacting protein girdin in postnatal development of the dentate gyrus.2009

    • 著者名/発表者名
      Enomoto A
    • 雑誌名

      Neuron 63

      ページ: 774-787

    • 査読あり
  • [学会発表] GPIアンカー型膜蛋白CD109のヒト腫瘍における発現とその生物学的意義2009

    • 著者名/発表者名
      村雲芳樹
    • 学会等名
      名古屋大学グローバルCOEプログラム「機能分子医学への神経疾患・腫瘍の融合拠点」第2回国内シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-06-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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