研究課題
マグネットとマグネット・ビーズを用いることで、有意な差を持って多数のドナー骨髄細胞がレシピエントの骨髄内に保持されることが明らかとなり、day 12 CFU-Sの数も有意に増加した。この結果より、次に長期にわたる効果に関して検討を加えた。ドナーとして、eGFP-Tg C57BL/6マウスを用い、レシピエントとしてはC57BL/6マウスを用いた系において、マグネットとマグネット・ビーズの長期にわたる効果の検討を行った。すなわち、レシピエントへ様々な照射線量の放射線照射を加え翌日にドナーから骨髄細胞を得て、マグネット・ビーズをコートし、1x10^7/mouseの量で、マグネットを用いて骨髄内骨髄移植を行い、移植一ヶ月後の末梢血におけるドナー造血細胞の比率を検討した。8Gyの前処では、末梢血は実験群・コントロール共にほとんどドナー由来造血細胞に置き換わっており、差は認められなかったが、7Gyに照射線量を低下させるとマグネットを用いた群は、コントロールと比較して、有意に多数のドナー造血細胞をみとめた。このときの、分画としては、T細胞やB細胞では、差がみられなかったが、myeloid系細胞において有意な差が認められた。移植一ヶ月後の骨髄細胞に関しても検討を加えたが、骨髄細胞中でも、マグネットを用いた群では有意に多数のドナー細胞が認められ、マグネットとマグネットビーズの長期にわたる有効性が明らかとなった。
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