研究課題
基盤研究(C)
前立腺癌のホルモン療法抵抗性における分子機構の解明を行った。LNCapをはじめとした複数の細胞株を用いた検討ではマクロファージから産生されるIL-1betaは腫瘍細胞の増殖を抑制した。一方、副腎において産生されるアンドロゲン前駆体をテストステロンへと変換させるアンドロゲン合成酵素を発現させたLNCap細胞はin vitroにおいてアンドロゲン前駆体によるAR活性化が観察され、in vivoにおいて徐睾マウスでの腫瘍の生着を促進させた。これらの結果から、アンドロゲン合成酵素発現が、前立腺癌のホルモン療法に対する治療抵抗性に関与する分子機構であることが強く示唆された。
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Clinical Cancer Research
巻: 16巻 ページ: 121-129
DOI:10.1158/1078-0432.CCR-09-0982