研究課題
基盤研究(C)
トキソプラズマ感染における病態像は原虫株や病原性の違いのみならず、宿主の防御免疫により統御され、FN-・とMyD88欠損マウスは弱毒株感染によっても必ず死に至る。本研究では、感染感受性C57BL/6背景のIFN-.およびMyD88欠損マウスを免疫不全モデルマウスに用い、免疫不全宿主の致死性トキソプラズマ症に対するトキソプラズマHSP70 (T.g.HS70)による樹状細胞(DC)標的ワクチンの実用化に向け以下の解析を行った。まず、IFN-.およびMyD88欠損マウスDCが、野生型(WT)マウスDCと同様に、T.g.HS70刺激により成熟し、syngeneic naive WTマウスのCD4^+Th0細胞をTh1に誘導することを明らかにした。さらに、DC標的T.g.HSP70遺伝子ワクチン後、早期に、所属リンパ節のDC成熟分化およびTh1防御免疫が誘導され、この応答はTLR4/MyD88自然免疫シグナルを介することを明らかにし、且つ、TLR4/MyD88シグナルを介するワクチン効果が慢性期まで持続することを解明し、国際誌に発表した。
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