研究課題
基盤研究(C)
結核の化学療法の問題点の一つとして、最主力結核薬であるイソニアジド(INH)が静止期や休眠期の菌を十分に殺菌できないことがあげられる。本研究では、静止期以降の抗酸菌体内で発現が増強するヒストン様蛋白質MDP1が、INHの活性化に必須なKatGの発現を抑制し、INH耐性が誘導されることを明らかにした。休眠期結核菌のINH耐性化に関わる主要因と考えられることから、MDP1やKatGを標的とした結核治療の短期化の可能性が示された。
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