研究概要 |
本研究ではNF-кBの新規のcoactivatorを同定することを目的として、DPF2の属するd4ファミリーの他のメンバーであるDPF1, DPF3a, DPF3bと、これらとC末端の構造が類似するPHF10が、代表的なNF-кBダイマーのcoactivatorとして機能するか否かを評価した。In vitroの解析からDPF3a, DPF3bはどちらもSWI/SNF複合体の構成サブユニットやRelA、p50と直接結合していることが分かった。HIV-1の野生型LTRを用いたクロマチン免疫沈降により標的遺伝子のプロモーター上での三者の挙動を解析すると、このプロモーターの活性化にはSWI/SNF複合体とRelA/p50が揃う必要があり、両者を結び付けるDPF3a/bはcoactivatorとして重要な機能を担っていることが明らかとなった。
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