アイチウイルス複製複合体形成機構の解析

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21590514
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ウイルス学
• 研究機関: 藤田保健衛生大学
• 研究代表者: 佐々木 潤 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70319268)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: アイチウイルス / 宿主因子 / ゲノム複製 / ACBD3 / PI4KB / PI4P

研究概要

アイチウイルスは急性胃腸炎関連ウイルスである。感染症制御には病原体の増殖機構の理解が不可欠であるが、本ウイルスの複製機構には未だ不明な点が多い。アイチウイルスの複製機構の分子生物学的解明を目的として本研究を行った結果、本ウイルスの複製に関与する二つの宿主因子を明らかにした。これらの宿主タンパク質は本ウイルスに限らず他のウイルスの複製にも重要であることが報告され、ウイルス増殖制御のターゲット分子として期待される。

研究成果

• [雑誌論文] ACBD3? mediated recruitment of PI4KB to picornavirus RNA replication sites (2012)
  • 著者名/発表者名: Sasaki J, Ishikawa K, Arita M, Taniguchi K
  • 雑誌名: EMBO J 巻: 31 ページ: 754-766
  • 査読あり
• [雑誌論文] 3CD, but not 3C, cleaves the VP1/2A site efficiently during Ai chi virus polyprotein processing through interaction with 2A (2012)
  • 著者名/発表者名: Sasaki J, Ishikawa K, Taniguchi K
  • 雑誌名: Virus Res 巻: 163 ページ: 592-598
  • 査読あり
• [雑誌論文] Overall linkage map of the nonstructural proteins of Aichi virus (2010)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa K, Sasaki J, Taniguchi K
  • 雑誌名: Virus Res 巻: 147 ページ: 77-84
  • 査読あり
• [学会発表] A Golgi protein interacting with 2B, 2BC, 2C, 3A and 3AB is a host factor required for Ai chi virus RNA replication (2011)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa K, Sasaki J, Maeno Y, Moriguchi K, Komoto S, Taniguchi K
  • 学会等名: International Union of Microbiological Societies 2011 Congress
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター(北海道)
  • 年月日: 2011-09-15
• [学会発表] アイチウイルス3CDによる2AのN末端の切断 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木潤、石川球美子、前野芳正、河本聡志、守口匡子、谷口孝喜
  • 学会等名: 第57回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 東京都都市センターホテル
  • 年月日: 2009-10-25
• [学会発表] Cleavage at the N-terminus of 2A by 3CD of Aichi virus (2009)
  • 著者名/発表者名: Sasaki J, Ishikawa K, Taniguchi K
  • 学会等名: 第9回あわじしま感染症・免疫フォーラム
  • 発表場所: 兵庫県淡路市兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
  • 年月日: 2009-09-10