研究課題
基盤研究(C)
分割ユビキチン法を利用した酵母Two-Hybridスクリーニング系を用い、C型肝炎ウイルス(HCV)のNS2蛋白質と相互作用を示す宿主因子を探索し、ヒト肝臓ライブラリーより37種類の候補遺伝子を同定した。これらの宿主蛋白質の発現レベルの低下がHCV増殖に及ぼす影響を調べ、ウイルス産生を顕著に抑制する新規宿主因子を見いだした。この宿主因子のノックダウンはウイルスの感染およびゲノム複製には影響しない事から、粒子形成に関与すると考えられた。さらにこの宿主因子のノックダウンはHCVのNS2とE2の相互作用を減弱させる事を見いだし、HCV NS2が感染性粒子形成に関与するメカニズムの一端を明らかした。
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