• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

UNC93b1によるTLR7,TLR9反応性のバランス制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21590528
研究機関東京大学

研究代表者

齋藤 伸一郎  東京大学, 医科学研究所, 助教 (90361625)

キーワードToll-like receptor / 核酸認識 / TLR7 / TLR9 / UNC93b1 / ノックインマウス / LC-MS / MS解析 / Yeast Two Hybrid
研究概要

病原体特異的成分を認識し、防御機構を作動させる受容体としてToll-like Receptor(TLR)が存在している。そのTLRの中で病原体の核酸成分であるRNAやDNAを認識する受容体がTLR7とTLR9である。しかし、このTLR7とTLR9は病原体の核酸だけでなくヒトの核酸成分をも認識しうる。そのため、TLR7とTLR9の核酸認識と活性化の機構は厳密に制御される必要がある。このTLR7とTLR9は、はじめ小胞体に存在する。そして病原体からの刺激依存的に、病原体の核酸成分を認識する場であるエンドソーム・ライソソームに移行する。この移行に関わる分子がUNC93b1である。我々はそのUNC93b1のアミノ末端側の領域にてTLR7とTLR9が制御されていることを発見し、論文を発表した。次にUNC93b1のアミノ末端側の領域を介したTLR7とTLR9の制御機構のin vivoにおける重要性を探るために、UNC93b1のアミノ末端側の領域に変異のあるノックインマウスを作製した。ノックインマウスは肺臓肥大をはじめとする様々な症状を示し、TLR7ノックアウトマウスと交配すると、その症状が消えることから、TLR7が重要な役割を果たしていることが明らかとなっている。この結果はUNC93b1を介した制御機構に異常が起こると、様々な病気に繋がることを意味している。我々はさらに、UNC93b1を介した制御機構を明らかにするためにUNC93b1に会合し、TLR7とTLR9の活性化制御に関わる分子の同定を行っている。UNC93b1と共沈する分子に対するLC-MS/MS解析やUNC93b1のアミノ末端側の領域をBaitとしたYeast Two Hybridにより、候補分子がいくつか明らかになってきた。それら候補分子のノックアウトマウスを用いて解析を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Chaperons and transport proteins regulate TLR4 trafficking and activation.2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤伸一郎
    • 雑誌名

      Immunobiology 214

      ページ: 594-600

  • [雑誌論文] Unc93B1 biases Toll-like receptor responses to nucleic acid in dendritic cells toward DNA- but against RNA-sensing.2009

    • 著者名/発表者名
      福井竜太郎, 齋藤伸一郎
    • 雑誌名

      The Journal of Experimental Medicine 206

      ページ: 1339-1350

    • 査読あり
  • [学会発表] UNC93b1を介したToll-like receptor (TLR)7と9の制御2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤伸一郎
    • 学会等名
      第18回内毒素LPS研究会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2009-06-20

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi