研究課題/領域番号 |
21590561
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
馬場 忠雄 滋賀医科大学, 医学部, 学長 (40079819)
|
研究分担者 |
早島 理 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60108272)
佐藤 浩 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90090430)
丸尾 良浩 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80314160)
長倉 伯博 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60437142)
横尾 美智代 福岡県立大学, 看護学部, 客員研究員 (00336158)
|
キーワード | 医療と宗教の協働 / 緩和医療教育 / スピリチュアルペイン / 医学教育 / 緩和病 / ビハーラ活動 |
研究概要 |
本研究の目的は、難治性の重篤な患者、末期状態の患者などを支える緩和医療のより望ましいあり方を構築するため、医学・医療を学ぶ者と宗教者が医学教育の場で共に学ぶことを通じて、両者が実践的に協働できるシステムを研究し、医学教育のカリキュラムに提供することであり、この目的を遂行するため平成22年度は次のような研究活動を実践し、また成果を上げた。 1.日本医学哲学医学倫理学会第28回学術大会(大会長:早島理、当番校:滋賀医科大学)で研究分担者横尾・早島が口頭発表した「医学科学生の生命倫理に対する考え方の変化」を医学哲学・医学倫理第28号に掲載した。 2.医学・医療を学ぶ者と宗教者が医学教育の場で共に学ぶ場として、研究分担者長倉・早島が中心となり、研究代表者・分担者が出席し、2010年10月18日(月)「医の倫理」の講義を実施した。この講義には滋賀医科大学医大学医学科4年生、看護学科4年生、看護学科大学院生ら120余名と学外から緩和医療を学ぶ宗教者、滋賀医科大学付属病院のソーシャルワーカなど30余名が出席し、緩和医療の具体的なテーマを巡り講義と班別討論、意見発表と総括を行った。医学・医療を学ぶ者と宗教者の、異なった立場からの意見交換は双方に非常に有益であった。 3.緩和医療教育の実践として、2010年8月4日-6日に、財団法人大日本仏教慈善会「本願寺あそかビハーラクリニック」(京都府城陽市奈島下ノ畦14)で滋賀医大医学科1年生「医学概論I、早期体験授業」の一環として緩和医療病棟実習を行った。参加学生5名で、研究分担者長倉が実践指導をおこなった。 4.2011年2月14、15日、研究分担者早島・長倉が国立南九州病院緩和ケア病棟を訪問、緩和医療現場での実情を学び、また緩和医療に関する情報収集と意見交換を行った。 5.以上の成果2、3は次年度の日本生命倫理学会、日本医学哲学医学倫理学会などで発表の予定である。
|