昨年、抗アルツハイマー病(AD)治療薬としてNMDA受容体拮抗薬であるメマンチン(1-アミノ-3, 5-ジメチルアダマンタン)およびガランタミン、リバスチグミン(コリンエステラーゼ阻害剤)が上市され、アリセプトに加えて、抗アルツハイマー病治療薬の選択肢が増えたが、メマンチンに注目し、ブリッジヘッドのアルキル基導入法の検討を行い、1-アミノ-3-メチル-5-プロピルアダマンタンの合成法を確立した。アダマンタンのブリッジヘッドに異なる置換基を有する光学活性体の報告はなくアミノ基を利用する光学分割および活性評価が今後の課題である。
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