研究課題/領域番号 |
21590575
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
大島 寿美子 北星学園大学, 文学部, 教授 (60347739)
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研究分担者 |
前沢 政次 北海道大学, 医学研究科, 名誉教授 (90124916)
北澤 一利 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00204884)
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キーワード | 子宮がん / リテラシー / 乳がん / がん検診 |
研究概要 |
平成23年度は平成22年度の調査に基づき、20代前半の女性を対象に昨年と同じ内容の質問紙調査を行い、経時変化を追跡した。調査の結果は2つの学会で発表した。 若い女性の子宮頸がん検診受診行動に影響を与える因子について継続調査の結果を発表した。北海道内A大学3、4年の女子学生300名のうち、25歳以下の300名を対象に質問紙調査を行い、52項目を対象に因子分析(主因子法、バリマックス回転)を行ったところ、5因子23項目を抽出した。「他者の期待」、「がん罹患のリスク」については検診受診経験者が未経験者より有意に高い得点を示し、この結果は昨年同様であったが、それ以外は昨年と異なり差が見られなかった。ロジスティック回帰分析で2年以内の受診意志に関連する因子を検索したどころ、「過去の受診歴」「クーポン券の認知」「クーポン券の受け取り」「親との同居」「自分の年齢で検診の必要性認知」「がん検診の家族対話歴」「がん検診の友人対話歴」「子宮がん検診に関する知識」、に相関が見られた。これらの因子について、検診意志を従属変数としてロジスティック回帰分析を行ったところ、[自分の年齢での検診の必要性」「がん検診について家族と話した経験」との関連が見られた。 乳がんとの違いを含め、子宮頸がんのリスクや検診の必要性について正しい情報を普及させること、家族を通じた働きかけが子宮頸がんに関する知識と検診意志の向上につながる可能性があると考えられた。
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