研究課題
基盤研究(C)
腫瘍の免疫監視回避機構の1つに可溶型NKG2Dリガンドの産生が報告されている.マウス皮膚腫瘍細胞で皮膚に特異的なNKG2DリガンドであるH60cの可溶型(sH60c)を産生しうる遺伝子の発現を初めて確認した.その発現量が皮膚扁平上皮癌組織で有意に増加していることを明らかにした.また,H60cモノクローナル抗体を作製し,sH60cを検出するサンドイッチELISA法を開発した.本研究はヒト癌における免疫回避機構の理解を深め,癌治療の予後予測や新たな免疫療法の開発に役立つことが期待できる.
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Journal of Immunology
DOI:10.4049/jimmunol.1102886