• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

迅速・簡便・安価な敗血症起因菌同定ITシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21590612
研究機関富山大学

研究代表者

仁井見 英樹  富山大学, 附属病院・検査部, 助教 (50401865)

研究分担者 北島 勲  富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (50214797)
野手 良剛  富山大学, 大学病院, 主任臨床検査技師 (60377364)
キーワード遺伝子 / 微生物 / 遺伝子検査 / 敗血症 / 感染症
研究概要

平成21年度は、迅速・簡便・安価な敗血症起因菌同定ITシステムの構築と共に、以下の新たな技術シーズを開発し、それぞれを組み合わせて迅速検査の更なる実用化を図った。
1,細菌検出専用として、新たに開発した耐熱性DNA Polmerase:(株)北海道三井化学との共同開発により、新たな耐熱性DNA Polymeraseを開発した。これにより、偽陽性や感度の問題を解決した(国際特許出願:PCT/JP2010/050443)。
2,masked Primer Dimer法:リアルタイムPCRにてPrimer Dimerを非表示とする新たな方法を開発(特許出願:特願2009―23707)し、高感度なリアルタイムPCR法を実現した。
3,One Step nested PCR法:新たな方法の開発(特許出願:特願2009―23707)により、通常2回のPCRを必要とするnested PCRを1回のPCRで行うこと可能とし、迅速性を保ちつつ高特異度の遺伝子検査を実現した。
4,迅速な抗菌薬感受性試験:上記1~3の高感度・高特異度なリアルタイムPCRを、液相を利用した感受性試験と組み合わせることにより、通常3日以上かかる抗生剤感受性試験を4~6時間以内とし、迅速な検査を初めて可能とした(国際特許出願:PCT/JP2010/050443)。
5,迅速な感染症起因菌同定ITシステム(2008年度被贈呈テーマ):Tm値の組合せを菌のフィンガープリントとしてデータベースと照合することで、未知の起因菌を迅速・簡便に同定する。更にデータベース型起因菌同定ソフトウェアをweb上で利用できるように開発し、誰でも迅速・簡便に起因菌を同定できるITシステムとした。
上記1~3の高感度・高特異度な定量システムを用いて敗血症の検査を行い、簡便に高感度な定量結果を得た。また、上記4、5の技術である感受性試験と同定法を用いて、敗血症の迅速な検査・診療体制を構築した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] real-time PCR法を用いた迅速な敗血症起因菌同定システムの構築に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      仁井見英樹
    • 雑誌名

      中谷電子計測技術振興財団Annual Report 2009

      ページ: 42-56

  • [学会発表] 敗血症起因菌の迅速同定システム2009

    • 著者名/発表者名
      仁井見英樹
    • 学会等名
      第8回国際バイオフォーラム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-07-03
  • [学会発表] Fastest ID system for detecting septic bacteris.2009

    • 著者名/発表者名
      仁井見英樹
    • 学会等名
      2009 Bio International Convention.
    • 発表場所
      アトランタ(米国)
    • 年月日
      2009-05-20
  • [産業財産権] 耐熱性DNAポリメラーゼを含む酵素調整物およびその製造方法、並びに検出対象生物の検出方法2010

    • 発明者名
      多葉田誉
    • 権利者名
      (株)北海道三井化学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2010/050443
    • 出願年月日
      2010-01-23
    • 外国
  • [産業財産権] 高感度・高特異度なPCR変法2009

    • 発明者名
      仁井見英樹
    • 権利者名
      冨山大学
    • 産業財産権番号
      特願2009-181755
    • 出願年月日
      2009-08-04

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi