研究課題/領域番号 |
21590621
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
竹下 香 (新庄 香) 浜松医科大学, 保健管理センター, 特任助教 (30397393)
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研究分担者 |
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00242769)
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
小野 孝明 浜松医科大学, がん教育研究センター, 特任助教 (40402276)
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キーワード | 糖鎖 / ホルモン / 受容体 |
研究概要 |
私達がこれまでに開発してきたnon-isotopic ligand binding assay法はサイトカインやホルモンに蛍光色素を標識し、細胞上の受容体と結合後、その蛍光量から細胞上の受容体数をフローサイトメトリー法にて定量しようよとするものである。本法は、ラジオアイソトープを使用しないため、施設の限定を受けず、再現性があり、煩雑性やコスト面からも優れている。本年度は、糖鎖を有するホルモン受容体の定量的解析法を確立することを目的とし、糖鎖を有するホルモンである甲状腺刺激ホルモン(TSH)とその受容体発現解析への応用を試みた。 まず、遺伝子組換え型ヒトTSH(Thyrogen(R))をビオチン標識し、TSH依存性に増殖するTSH受容体発現細胞株であるFRTL-5細胞を用いて発現解析を試みた。TSHを除去した細胞培養液に変更し24~72時間培養後、ビオチン標識遺伝子組換え型ヒトTSHと反応させた。その後、ストレプトアビジン標識PC5と反応させ、フローサイトメーターにて蛍光量を測定した。反応の温度、時間、濃度など実験条件を種々に設定して検討したが、TSHのTSH受容体への特異的結合による十分な蛍光強度の増強が見られなかった。このため、ビオチン標識部位、標識効率の向上、検出感度の増高、反応条件等についてさらに検討中である。また、同様な糖鎖を有するホルモンであるFSHについてもその受容体発現解析を適用するため検討を進めている。
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