研究課題/領域番号 |
21590621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小野 孝明 浜松医科大学, がん教育研究センター, 特任助教 (40402276)
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研究分担者 |
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00242769)
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | ホルモン / TSH / ビオチン化 / フローサイトメトリー / 糖鎖 |
研究概要 |
Non-isotopic ligand binding assay法はligandに蛍光色素を効率よく結合させ、biotin-avidine結合とenergy transferを利用して赤色蛍光を発光させ、その蛍光量から細胞上の受容体数を定量しようとするものである。測定はflow cytometryを使用し、被爆等の問題が少なく、多くの施設で測定しうる方法である。私たちはこれまでligandを中心に本方法を成功させてきた。今回の研究ではNon-isotopic ligand binding assay法をホルモン受容体量の検出に広げ、これまで、RIAが抱える諸問題(被爆、施設の限定、臨床検体では得られにくい一定量以上の細胞数が必要なこと、アイソトープの使用期限など)を解決し、高感度かつ定量的に検出できることを試みた。TSHは標識に重要な糖鎖を保有し、遺伝子組み換えTSHが開発されたため、これを今回のモデルとした。rhTSHは臨床用に発売されているThyrogenを使用した。Kolmogorov-Smirnov解析中に利用されるD valueは蛍光標識TSHが特異的にその受容体に結合していた場合、有意に高値を示す。今回の実験ではD valueの最大値は0. 12と特異的に蛍光標識TSHが受容体に結合していた。臨床検体由来細胞のTSH受容体を高感度かつ定量的に測定するためにはD valueを0. 50以上にまで高める必要があり、今後さらに蛍光標識方法をはじめアッセイ法の改善をしていく必要がある。
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