目的:大腸癌の主要なスクリーニング法に便中の血液を検出する便潜血検査があるが、早期癌での感度が低い、偽陽性を生じるなどの問題があり、感度、特異度ともにより優れた検査法の確立が望まれる。そこで便検体を用いたDNAテスト(TWIST1メチル化検出)による大腸癌スクリーニング法の確立を試みた。大腸癌患者の便よりDNAを抽出しTWIST1メチル化レベルを測定したところTWIST1メチル化陽性であったのは9/ 49例(18%)であった。この結果から便DNA検査による大腸癌スクリーニングの有用性が示唆された。
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