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2011 年度 実績報告書

新規癌細胞分泌タンパク質による早期大腸癌血清診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21590636
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

菊池 正二郎  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70381960)

研究分担者 松井 毅  京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 助教 (10452442)
落合 登志哉  京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (30311913)
大辻 英吾  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (20244600)
キーワード腫瘍検査学
研究概要

【研究の目的】新規早期大腸癌血清診断法の確立
【本年度の研究実績】
(1)Dermokineアイソフォーム特異的抗体の作製と精製:HEK293細胞などにDermokine-βあるいはγをトランスフェクションして複数のクローンを確保した。また、ウサギに対してエピトープの異なる複数の精製ペプチドを皮下注射してポリクローナル抗体も作製した。
(2)癌におけるDermokineアイソフォームの発現パターン解析:大腸癌組織(早期癌20症例と進行癌20症例)と大腸腺腫における免疫組織学的解析による局在解析を行った。また、大腸癌細胞株(20種類)におけるDermokineの各アイソフォーム(α/β/γ/δ/ε)のmRNA発現状況をreal-time RT-PCR法にて行い、Dermokineの発現解析を行った。
(3)血清中Dermokine検出ELISAを確立して、特許を出願した。出願番号2007-294243「消化器癌の診断方法」
(4)早期大腸がんの血清中Dermokine診断法の有用性に関して、Journal of Gastroenterologyに論文掲載された。
血清中Dermokineの診断感度は28.6%(Tis),36.8%(T1),31.3%(T2),14.8%(T3),22.2%(T4)であり、早期がん特異的に高い感度を示した。また、既存血清腫瘍マーカーであるCEA,p53自己抗体などとの重複陽性例が少ないことも特徴であった。したがって、CEA,p53自己抗体との併用による、早期大腸がんの診断感度は64.3%(Tis),57.9%(T1),43.8%(T2),63.0%(T3),81.5%(T4)であった。一方で、Dermokine,CEA,p53自己抗体を測定した場合には、さらにCA19-9を追加しても診断感度の上積みは見られなかった。既存腫瘍マーカーとの併用で早期大腸がん診断の有用性が高い腫瘍マーカーとしてDermokineは有用であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2007

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] IPMN組織と患者血清中におけるDermokineの発現解析2011

    • 著者名/発表者名
      菊池正二郎
    • 学会等名
      第111回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      (紙上開催)(東日本大震災により)
    • 年月日
      2011-05-25
  • [産業財産権] 消化器癌の診断方法2007

    • 発明者名
      松井毅, ら
    • 権利者名
      エーザイ
    • 産業財産権番号
      2007-294243
    • 出願年月日
      2007-11-07

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公開日: 2013-06-26  

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