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2010 年度 実績報告書

膵臓癌細胞由来膜/核内タンパク質ー自己抗体結合体を標的にした膵臓癌特異抗原の検索

研究課題

研究課題/領域番号 21590642
研究機関大阪医科大学

研究代表者

宮本 好晴  大阪医科大学, 医学部, 助教 (20368096)

研究分担者 中西 豊文  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10247843)
松村 洋子  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80388256)
武内 徹  大阪医科大学, 医学部, 助教 (10330078)
田窪 孝行  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60163359)
高折 恭一  京都大学, 医学部, 講師 (10329485)
キーワードAutoantibodiomics / Pancreatic cancer / Triosephosphate isomerase / Candidate marker
研究概要

・ 4種類の培養ヒト膵臓癌細胞から、細胞膜成分/核内成分を選別抽出(市販キット:Proteo Extract)し、膵臓癌抗原としSDS-PAGEにて分離後、1枚の泳動ゲルを挟む様に2枚のPVDF膜に発現タンパク質を転写(Replica Blotting法)し、その1枚は染色操作へ、もう1枚は患者血清を1次抗体とし、血清中の自己抗体-癌抗原結合体を陽性バンドとして化学発光検出するシステムを構築した。
・ 膵臓癌患者血清を用いた予備実験(膵臓癌20例、家族性膵臓癌3例、健常者10例)では、数個の細胞膜や核内由来タンパク質に対して特異的に結合する6本の陽性バンドを見出し、そのバンド中から6種のタンパク質を同定した。1本を除いてこれら陽性バンドは、健常者血清では検出されず、膵臓癌に特異的なバンドの可能性が高く、今後症例数を増やしその陽性率を統計学的処理し、有用性を明らかにする。
・ 陽性バンドのプロテオーム解析から、Triosephosphate isomerase(TIM)を同定した。しかも、本TIM内にアミノ酸変異(^<34>Val→Xle)の可能を示唆する結果が得られた。変異TIMに対する自己抗体の産生は、これまでにメラノーマ患者血中より見出されたと言う報告例がある(^<28>Thr→Ile : J.Mol.Biol., 139 : 449-61, 2002)。
今回、見出した変異はその近傍に存在しており、HLA-DR1の認識する同一ペプチドである可能性が非常に高く、興味深い知見である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Detetction of alpha-enolase and triosephosphate isomerase in sera from patients with pancreatic cancer by autoantibodiomics analysis.2010

    • 著者名/発表者名
      Nakanishi T, Takaori K, C.Iacobuzio-Donahue A, Yachida S, Hruban RH, Miyamoto Y, Tanigawa N, Y.Y.Tabushi Y, Takubo T.
    • 学会等名
      58^<th> ASMS Conference on Mass Spectrometry
    • 発表場所
      Salt Lake, CO, USA
    • 年月日
      20100625-20100629

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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