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2009 年度 実績報告書

ディーゼル排気粒子による酸化ストレスのマウス肺線維症病態への寄与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590668
研究機関日本医科大学

研究代表者

李 英姫  日本医科大学, 医学部, 助教 (60350039)

研究分担者 川田 智之  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00224791)
吾妻 安良太  日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
稲垣 弘文  日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
平田 幸代  日本医科大学, 医学部, 助教 (40322515)
キーワードディーゼル排気粒子(DEP) / ブレオマイシン(BLM) / 肺線維症
研究概要

平成21年度(初年度)では、まずC57BL/6J、WTマウスを用い、BLM肺線維症モデルを作製し、BLM投与前、投与同時、投与後DEP(1mg/m^3,東京理科大学のDEP曝露装置を利用)吸入曝露を行い、DEPのBLM肺線維症の線維化病態への影響について検討した。実験群:G1:生食水投与;G2:BLM投与;G3:BLM投与4週間前からDEP曝露;G4:BLM投与2週間前からDEP曝露;G5:BLM投与同時からDEP曝露;G6:BLM投与後1週後からDEP曝露。G1~G5群ではBLM投与後1週目にBALを行い、細胞分画算定を行った。BLM投与後28日目に、いずれの群ともエーテル麻酔下にてsacrificeし、肺病理組織標本を作製し、Ashcroft scoreに準拠し肺線維化評価を行った。DEPの前曝露群では、DEP貪食マクロファージがBAL液中に見られ、特にBLM投与4週目前からのDEP曝露群では、マクロファージ数が上昇し,好中球数は減少したが、肺線維化スコアの上昇傾向が認められた。BLM投与同時からのDEPの曝露群では、BAL液中の好中球数が上昇し、肺線維化スコアの上昇傾向が認められた。BLM投与後1週目からDEPを曝露した群においても、肺線維化スコアの上昇傾向が認められた。これらの結果から、DEPはBLMによる好中球を中心とした炎症期、および修復期の病態を増悪させる可能性が示唆され、DEPは肺線維症の病態に関わる重要な環境因子である可能性が示唆された。
また、C57BL/6Jマウスにおいて、BLMを0、70~110mg/kg weight投与による肺線維化評価を行い、BLM 80mg/kg weight以上の投与量により肺線維化が形成されることを確認した。さらに、次年度のNrf2KOマウスを用いた実験において、肺線維化が評価できる適切なBLM投与量について検討中である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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