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2009 年度 実績報告書

非正規雇用労働者における職場ストレス要因と心身の状態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590672
研究機関愛知医科大学

研究代表者

小林 章雄  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)

研究分担者 堀 礼子  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80329812)
渡邊 美寿津  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (30298624)
赤松 康弘  愛知医科大学, 医学部, 助教 (70257658)
キーワード非正規雇用 / 職場ストレス / 精神的健康度 / 身体的健康度 / 生活習慣
研究概要

本研究においては、非正規雇用労働者の職場ストレス要因、うつ症状を指標とした精神的健康度、生活習慣および身体的健康度、および相互の関連性について、正規雇用労働者と比較検討して明らかにすることを目的として検討を行った。
1事業所(製造業)の現場作業者で、非正規雇用労働者856名(平均年齢40.2歳)、正規雇用労働者5143名(平均年齢36.2歳)を対象とし、性、年齢、生活習慣(飲酒、喫煙、睡眠、食習慣、運動習慣)、職場のストレス要因、抑うつ度(CES-D調査票)についての質問票調査および健診結果(身長、体重、血圧、血液検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド,GOT,GPT,γ-GTP,血糖値,HbAlc))について解析した。結果として、非正規雇用労働者では、仕事の要求度-コントロールモデルにもとづく仕事の緊張度(strain)は正規雇用労働者に比べて有意に低い(p<0.01)が、努力-報酬不均衡モデルにもとづく不均衡は非正規雇用労働者で有意に高い(努力はしているが報われない、p<0.01)こと、非正規雇用労働者で多量飲酒者の割合が高く(p<0.01)、喫煙率が高く(p<0.01)、食習慣が不良(p<0.01)であること、抑うつ度や健診結果には差がみられないことが明らかとなった。
同一職種・職位での比較的多数例の正規-非正規雇用労働者の比較において、職場ストレス要因として努力-報酬不均衡の項目において有意な差が認められた点は注目される知見であり、これらに関する質問項目の洗練化を図った上で、他事業場従業員について検討を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 派遣村(愛知)相談者の不安・抑うつ症状2010

    • 著者名/発表者名
      小林章雄, 柴田英治, 渡邊美寿津, 坪井宏仁
    • 雑誌名

      産業衛生雑誌 52

      ページ: 58

  • [学会発表] Psychosocial work environment and health conditions of temporary workers in a manufacturing company2010

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi F, Hori R, Watanabe M, Akamatsu Y
    • 学会等名
      ICOH-WOPS 2010 conference
    • 発表場所
      アムステルダムVU大学(アムステルダム)
    • 年月日
      2010-06-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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