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2011 年度 実績報告書

非正規雇用労働者における職場ストレス要因と心身の状態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590672
研究機関愛知医科大学

研究代表者

小林 章雄  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)

研究分担者 堀 礼子  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80329812)
渡邊 美寿津  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (30298624)
赤松 康弘  愛知医科大学, 医学部, 助教 (70257658)
キーワード非正規雇用 / 職場ストレス / 精神的健康度 / 身体的健康度 / 生活習慣 / 健診
研究概要

非正規雇用労働者のうち、女性パート労働者について社会経済的背景によって3つの類型に細分化した上で検討することとした。すなわち、女性パート労働者を「家計の主な稼ぎ手として生活を維持するため」働く群、「家計の主な稼ぎ手ではないが、生活を維持するため」働く群、「家計の主な稼ぎ手ではないが、家計の足しにするため」働く群に区分し比較検討した。A県内の一事業所(配送、販売、介護)の従業員1694人に調査票を配布し、1471人から回答を得た(回収率86.8%)。うち、女性の正規労働者124名、パート労働者の「主な稼ぎ手」群98名、「生活維持」群255名、「家計の足し」群315名について解析した。その際、全体的な動向と同時に、配送、販売、介護などの業種別にも比較検討した。「主な稼ぎ手」群は他のパート群に比して離婚・死別の割合が高く、労働時間が長く、年収がやや高い傾向を示した。健康保険加入状況は「主な稼ぎ手」群で社会保険本人の割合が高く、「生活の維持」群、「家計の足し」群では社会保険被扶養者の割合が高かった。「主な稼ぎ手」群では、生活習慣の、「決まった時間に食事をとる」、「朝食を必ず取る」などの食習慣が悪く、喫煙率が著しく高かった。職場の心理社会的環境では、「主な稼ぎ手」群の仕事の量的負担、身体的負担が高く、努力報酬比が高かった。ストレス反応では、「主な稼ぎ手」群の疲労感、身体愁訴スコア、K6スコアが「家計の足し」群に比べて高かった。一方、前年度に見られたような「主な稼ぎ手」群での健康診断やがん検診に対する受診抑制傾向は明瞭ではなく、むしろ健康保険への加入状況が強く関連しており、とくに国民健康保険加入者で一般健康診断およびがん健診受診がされにくい傾向が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] パートタイム労働者の心身の健康について-働く動機にもとづくグループ細分化による検討-2011

    • 著者名/発表者名
      渡邊美寿津、堀礼子、赤松康弘
    • 学会等名
      平成23年度日本産業衛生学会東海地方会学会
    • 発表場所
      藤田保健衛生大学
    • 年月日
      2011-11-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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