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2010 年度 実績報告書

低まん延下における結核の保健医療システムに構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21590692
研究機関関西大学

研究代表者

高鳥毛 敏雄  関西大学, 社会安全学部, 教授 (20206775)

キーワード結核 / 低まん延 / 保健医療システム / 関西 / 大阪市 / パートナーシップ
研究概要

平成21年度の大阪府北部の北摂地域における医療機関および保健所ベースで結核患者の発病、受診、診断、治療に関わる調査を行った。それに引き続き、本年度は検討対象地域を関西に広げて結核の医療および行政の担当者に研究協力者となっていただき、調査と分析を行った。具体的には大阪市西成区および大阪市全体、兵庫県、和歌山県、滋賀県における結核の現状と保健医療システムについてまとめて報告、その取りまとめを行った。兵庫県は県域が広いが保健所間の結核対策の統一性を高める作業を行っていること、大阪市は全国一罹患率が高いことを脱するため現状分析に基づきすべての結核患者に対応するために基本指針を策定していること、和歌山県では県域が広く、医療状況に格差があるため結核専門機関が中心となって診断治療の水準を維持していること、滋賀県においては増加してきている外国人労働者に対する結核対策を進めている状況にあることを報告していただき、その現状を取りまとめた。わが国の結核罹患率は低下してきているが、中国など周辺国はまだ結核の罹患率が高い状況にあり、結核対策にはグローバルな視点をもった対策が必要になってきている。そこで、関西の結核対策を世界の視点で進めていくために、WHOの結核対策の基本戦略とされているストップ結核パートナーシップ戦略を関西地域の結核対策の戦略として位置づけるため、行政、医療、企業、民間団体に参加していただき国際シンポジウムの開催し、低まん延時代の結核対策を推進する組織のあり方の検討をはじめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Tuberculosis infection among homeless persons and caregivers in a high-tuberculosis-prevalence area in Japan : a cross-sectional study2011

    • 著者名/発表者名
      T.Tabuchi, T.Takatorige, Y.Hirayama, N.Nakata, S.Harihara, A.Shimouchi, K.Fujita, H.Yoshida, Y.Tamura, T.Nagai, T.Matsumoto, T.Takashima, H.Iso
    • 雑誌名

      BMC Infectious Diseases

      巻: (http://www.biomedcentral.com/1471-2334/11/22)(電子媒体)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 結核を取り巻く諸問題と最新知識2010

    • 著者名/発表者名
      高鳥毛敏雄
    • 雑誌名

      かけはし(けんぼれん大阪連合会)

      巻: 465 ページ: 10-11

  • [学会発表] 低蔓延時代の結核対策を支える保健医療基盤の検討2010

    • 著者名/発表者名
      高鳥毛敏雄
    • 学会等名
      第69回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2010-10-29
  • [学会発表] 多文化共生社会ニューヨーク市の結核の地域マネージメントシステム2010

    • 著者名/発表者名
      高鳥毛敏雄
    • 学会等名
      第85回日本結核病学会総会
    • 発表場所
      京都テルサ
    • 年月日
      2010-05-21
  • [図書] ストップ結核パートナーシップ関西 世界から関西の結核を考える2011

    • 著者名/発表者名
      高鳥毛敏雄
    • 総ページ数
      122
    • 出版者
      関西大学社会安全学部

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公開日: 2012-07-19  

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