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2010 年度 実績報告書

感染症危機管理支援のためのGISを活用した発生動向調査情報の先端的提供法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21590693
研究機関鳥取大学

研究代表者

井上 仁  鳥取大学, 総合メディア基盤センター, 准教授 (00176439)

研究分担者 長谷川 伸作  北海道立衛生研究所, 生物科学部, 研究職員 (70414331)
キーワード感染症 / 発生動向調査 / 可視化 / Ajax / インターネット
研究概要

(1)感染症サーベイランスデータベースの拡充
昨年度に引き続き、国立感染症研究所から提供されている週別報告数を追加しデータベースの拡充を行った。現在、1990年から2011年3月までの47都道府県の定点把握の対象となっている5類感染症15疾患のデータ約75万件をデータベースに蓄積した。また、気象条件と感染症の流行との関係を分析することを目的として、2000年から2009年までの47都道府県の気温、雨量、湿度、日照時間等の情報約25万件をデータベースとして整備した。
(2)流行予測モデルの作成と評価
インフルエンザ、流行性耳下腺炎、伝染性胃腸炎の流行予測モデルの作成を行った。モデルとしてARIMAと最近隣法を用いた。流行予測の解析には、4週間分のデータを一つにまとめて1年を13週として計算した。2007年までのデータ用いてパラメータを求め、得られたモデルの有効性を2008年から2010年までの実測地と予測値を比較したabsolute percentage error (MAPE)で評価した。インフルエンザでは最近隣法の方が良くフィットしておりMAPEは70%であった。流行性耳下腺炎と伝染性胃腸炎はARIMAの方が良くフィットしており、MAPEはそれぞれ7%と16%であった。
(3)Webベース可視化還元システムの機能追加
昨年度に構築したWebベース可視化還元システムに新機能を追加した。本機能は、ホームページの地図上に色分けして表示したり、地図上に棒グラフを表示する等で感染症の流行状況と気象条件との関係をより直感的に把握できるよう工夫した。表示する条件を指定する閾地はスラーダーバーで任意の値を設定できるようAjax技術を用いてユーザーインターフェイスの向上を図った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小児感染症:流行現況の早期検知と流行予測のアルゴリズム2010

    • 著者名/発表者名
      長谷川伸作、井上仁
    • 雑誌名

      FIT2010(第9回情報科学技術フォーラム)講演論文集

      ページ: 169-176

    • 査読あり
  • [学会発表] インターネットを利用した感染症発生動向調査情報の可視化・還元システム2010

    • 著者名/発表者名
      井上仁、長谷川伸作、陶山昭彦
    • 学会等名
      第69回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2010-10-27
  • [備考]

    • URL

      http://infectsrv2.med.tottori-u.ac.jp/infectious/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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