研究概要 |
二次医療圏単位の平均余命と保健医療指標,社会・経済指標を算出した上でこれらの関連・および地域格差について検討し,二次医療圏単位のデータの有用性を評価した.研究課題の主たる目的は国民健康保険の医療費の地域差要因を検討することである.医療費の比較には年齢構成を補正した指標である地域差指数を用いた.結果の概要は以下である.1)入院医療費は西日本,北海道で,歯科医療費は大都市部で高い傾向があった.医療費の種類により分布に違いがあった.2)地域差指数と医療施設数に相関があり,医療資源へのアクセスとの関連が示唆された.3)入院医療費においては地域差指数と高齢化率に相関があり,社会的入院が背景にあることが示唆された.
|