研究課題
本研究の目的は、関節リウマチ患者とその主治医を対象として、良好な医師-患者関係の構築に必要な要因を、質的研究と疫学的研究手法を用いて多方面から評価・分析し、日本人のエビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルを提案することである。限られた診療時間の中で、患者・医師双方に満足度の高い医療を実現するための、コミュニケーションスキル・トレーニングツールの開発をめざす。平成21年度は本研究の初年度にあたるため、今後のRA患者および医師を対象としたフォーカスグループインタビューの準備を主に行った。具体的には、国内外の関節リウマチ患者と医師間のコミュニケーションに関する調査文献を集めてレビューを行い、連携研究者間(名市大公衆衛生、名大整形リウマチ科)で、調査対象者の選定方法、インタビューの内容、進め方についてミーティングを行った。また、患者会の「中部リウマチ友の会」に調査への協力を依頼し、内諾を得た。フォーカスグループインタビューに先立ち、2003年に行った関節リウマチ患者のQOL向上に関する調査参加者に対して再調査を行い、7年間の変化を量的に予めデータとして得たうえで、その結果をインタビュー内容に反映させることとなったため、調査計画を名古屋市立大学倫理審査委員会に申請し、承認を受けた。2003年実施の調査参加者230名中、現在も研究協力施設に継続通院中の患者に限定し、郵送法にてアンケート調査を実施するため、現在継続通院者の確認作業を行っている。
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