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2010 年度 実績報告書

エビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルの構築:質的研究と疫学的検証

研究課題

研究課題/領域番号 21590708
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

小嶋 雅代  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30326136)

キーワード関節リウマチ / 医師-患者関係 / 質的研究 / 疫学研究 / フォーカスグループ / QOL
研究概要

本研究の目的は、関節リウマチ患者とその主治医を対象として、良好な医師-患者関係の構築に必要な要因を、質的研究と疫学的研究手法を用いて多方面から評価・分析し、日本人のエビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルを提案することである。限られた診療時間の中で、患者・医師双方に満足度の高い医療を実現するための、コミュニケーションスキル・トレーニングツールの開発をめざす。
平成22年度は本研究の2年目にあたる。まずRA患者の現状を評価するため、2003年に行った関節リウマチ患者のQOL向上に関する調査参加者に対して郵送法で自記式質問紙による再調査を行った。前回の調査参加者321名中、7年後も名大付属病院を継続受診中の患者は103名あった。臨床データと連結し、前回調査時との比較を行ったところ、RA以外の疾患の有病率は有意に上昇していたが、臨床検査データはいずれも顕著に改善し、生物学的製剤治療を受けている患者群はそうでない群に比べ有意に検査データの改善度が高かった。
再調査参加者に協力を呼びかけ、2010年7-8月と11月に計4回、フォーカスグループインタビューを行った。生物学的製剤治療を受けている患者は顕著な治療効果の差を感じており、「リウマチだけどリウマチではなくなった」と語る患者もあった。一方、多くの患者が診断直後はRAであることを受け入れられず苦悩することや、治療に関する情報について、医師の話だけでは十分理解できず、患者仲間やインターネット、新聞・雑誌を通し、個々の患者が自分のニーズにあった情報を得ようと努力していることが分かった。また、多くの患者が医師と良好なコミュニケーションを取るために、予め聞きたいことをリストアップするなど工夫していた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Exploring the link between depression and rheumatoid arthritis : prospects for optimal therapeutic success.2010

    • 著者名/発表者名
      Kojima M, Kojima T, Furukawa TA, Ishiguro N
    • 雑誌名

      Int.J.Clin.Rheumatol

      巻: 5 ページ: 273-275

  • [雑誌論文] Depression, Alexithymia and Long-term Mortality in Chronic Hemodialysis Patients.2010

    • 著者名/発表者名
      Kojima M, Hayano J, Suzuki S, Seno H, Kasuga H, Takahashi H, Toriyama T, Kawahara H, Furukawa TA
    • 雑誌名

      Psychother Psychosom

      巻: 79 ページ: 303-11

    • 査読あり
  • [学会発表] 関節リウマチ患者の身体的・心理的QOL-7年間の変化-2011

    • 著者名/発表者名
      小嶋雅代, 小嶋俊久, 石黒直樹, 鈴木貞夫
    • 学会等名
      第21回日本疫学会学術総会
    • 発表場所
      かでる2.7(北海道立道民活動センター, 札幌市)
    • 年月日
      2011-01-21

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公開日: 2012-07-19  

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