研究課題
全国複数のRA専門医の連携組織に紹介を依頼し、調査協力の承諾を得た医師1人につき、医師用調査用紙1組と、患者用調査用紙10組を返信用封筒と共に送付した。調査用紙は無記名で、直接調査事務局へ返送するよう求めた。平成25年3月から6月末日までに計110名の医師に協力を依頼した。医師からは101通(返送率91.8%)、患者からは798通の返送があった(返送率79.0%)あった。患者データについては80歳以下の777人分を解析対象とした。調査参加医師の平均年齢は49.7±8.9(31~70)歳、患者平均年齢は59.4±11.9(24~80)歳であった。調査参加医師の中、担当患者に治療目標を「必ず説明する」と回答した者は41.6%、「たいていする」51.5%、「しないこともある/ほとんどしない」6.9%であった。調査参加患者の回答では、主治医と治療目標について「話し合ったことがある」22.3%、「説明を受けたことがある」42.5%、「どちらもある」28.8%、「どちらもない」5.5%であった。治療目標を「必ず説明する」と回答した医師の患者は「たいていする」と回答した医師の患者よりも、「話し合ったことがある/どちらもある」と回答する割合が高く、「どちらもない」との回答が少なく、医療への満足度も高かった(87.5±13.3 vs 84.3±14.4, p=0.008)。以上より、単に説明を受けるという医師から患者への一方通行のコミュニケーションではなく、話し合うという両方向のコミュニケーションが必要であることが確認された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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