サプリメントにクエルセチンを選び、妊娠ラットに投与して胎児に与える影響について検討した。妊娠ラットにクエルセチンを投与すると、胎児の体重は有意に減少し、親ラット肝や胎児肝、さらに胎盤に多く発現しているグルタチオンS転移酵素のGSTPは、酵素蛋白および遺伝子レベルで増加した。他の代謝酵素についても検討した結果、GSTPはマーカーとなることができると考えられた。GSTPは胎盤由来のBeWo細胞にも発現しており、クエルセチンを添加培養するとGSTPの発現量に同様の結果が得られた。培養細胞を用いて、胎児に与える影響を簡便に予測できる可能性が示唆された。
|