本研究計画は昭和大学ヒトゲノム・遺伝子解析倫理審査委員会で承認を得た(申請番号126号)。2010年度は、2009年に引き続き、冠動脈疾患の治療で入院および通院中の患者より同意を取得後、血液採取、DNA抽出を行い、検体を-80度の冷凍庫で保存している。 提供者に独自の記号を付し、匿名化し、診療情報を収集し、専用のコンピューターにデータベースとして保管する作業を同時に行っている。保存検体から、以下に記す方法で、複製連鎖反応(polymerase chain reaction ; PCR)を用いて、標的DNAを増幅し、制限酵素AluIを用いて処理した後、1塩基置換 (Mt5178C/A)を測定した。ロッシュのDNA解析用キットLightCycler DNA Master Plusを使用 Forward primer 5'-CTTAGCATACTCCTCAATTACCC-3' Reverse primer 5'-CTGAATTCTTCGATTAATGGCCCA-3' 2009年度 262例、2010年度304例の検体を収集した。今年度はMt5178C/Aの頻度はC 130例、A 174例であり、合計でC 250例、A 316例であった。臨床データとの関連については現在解析中である。
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